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美来「お邪魔します」
また、彼女に会うなんて。
二宮「相葉さん少し遅れるって」
「…そっか」
で。結局…飲み会は私の部屋。
理由は…二宮和也がここに居るってことを美来さんに見せつけて嫉妬させたいんだろう。と私の憶測。
美来「何かお手伝いします」
「じゃ、飲み物とか運んでくれる?」
二宮和也本人は当たり前の様にソファに寝転がりスマホを触ってる。
美来「ちょっと!かずも少しは動けば?」
二宮「俺は客だから動かなくていいんですー」
…いつも動いてないけどね?と言いたいのをグッとこらえた。
そんなやり取りをしていたら
二宮「あっ!相葉さん着いたって!」とペタペタと歩いて当たり前の様に私の玄関を開ける二宮和也。
美来「…ゆみさん、迷惑かけてごめんなさい」
キッチンにいる私にペコッと頭を下げる彼女。
二宮「ゆみ、紹介するわ。俺の親友の相葉さん」
相葉「初めまして!相葉です!ごめんね?突然…」
「…は、じめまして!三谷ゆみです」
ほん、ものだよ!!!!
本物の、あの!相葉雅紀だよ!!!
アワアワしてる私を、二宮和也は見逃さなかったらしい。突然私の肩を抱き寄せて「俺の彼女」と口角を上げて相葉雅紀を挑発した、様に感じた。
飲み物が喉を通らない飲み会がこの世にあるのだろうか。
二宮「ん?ゆみ?飲まないの?」
「あっ、う、うん」
ビールは手に持ってるけど…緊張で震えて持ち上げることが出来ない。
相葉「よかったぁー。ニノが幸せそうで!」
私の事を本当に二宮和也の彼女と思い込んでる相葉さんがニコッと笑う。
…あ、れ?
佐久間くんの、時みたいに…ドキドキしてない?
美来「これ美味しいです!」
私達の空気を追い出すかの様に美来さんのテンションが高い。
「あっ、それね?母のレシピ通り作っただけなんだけど、よかったら美来さんにもおすそ分けするよ?」
美来「ありがとうございます!」
その時私のスマホが鳴り画面を見ると佐久間くん…。確か、遅出だったはず。
電話を取るとやはりトラブル。
相葉雅紀と一緒にいるけど仕事は仕事。
理由を言って立とうとしたら
「お前、ばか?」と冷たい視線の二宮和也と目が合う。
「仕事だもん!仕方ないじゃん!俺まだ飲んでないから送っていくよ?」と向日葵の様に笑う相葉雅紀。
美来「…そ、うだね?かず、飲んでるし」と、少し泣きそうな美来さん。
「…好きにしろよ」と。目で合図する二宮和也。
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作者名:yumi | 作成日時:2020年8月28日 18時