恋…とは。[ARS] (ページ2)

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翌朝。
久々の休み。

でも、する事もないから昼まで寝てそれから行動開始。

1人は慣れたら最高だ。

「……買い物いかなきゃなぁ」
冷蔵庫を開けたらビールしか入ってない……

女の独り暮らしはこんなもんよ。

ラフな格好でエレベーターに乗る。
近くにコンビニがあって本当に助かってる。

「…あつっ」
暑い日差しが降り注ぎサンダルが焼けそう。

早歩きでコンビニに向かい必要な物を買い占め家路に急ぐ。

その時、一台のワゴン車がマンションの出入口に止まってて、邪魔だなーと思いながらも玄関へ向かう。

「おつかれっしたー」

1人の男の子が帽子を頭に乗せて？リュックとスマホを手に持ってワゴン車を降りるとこだった。

帽子って被るもんだよね？とじーっとその男の子を見てたから必然と目が合う。

「……邪魔だけど」
入り口に突っ立ってたもんだからジロリと睨まれる。

慌てて一礼してマンションに入る、けど…その子ももちろん同じ方向。

エレベーターが来るのがこんなに長い、と感じたことはない。

……うそ、同じ階の子？！

もちろん一言も喋らず、エレベーターが止まり先に私が降りる。

続いて、その男の子も降りる。

戸惑いながらも部屋の前に行く。

………うそ。向かいの部屋？！

「……さっきからなに？」

ガン見してたんだろうな。
不機嫌丸出しのその男の子が振り向く。

「あっ、ご、めんなさい。ぼ、うし、がきになって」

「…ぼうし？」

「…帽子って、被るものですよね？貴方は乗せてるだけだから」

慌ててお辞儀をしてドアを開けようとしたら
「……飲むの？」とアゴでコンビニの袋をさす。

「……その為にコンビニ言ったんで」

「…暇なんだよね。一緒にのまない？」

「……はい？」

気付いたらマンションの屋上に今日会ったばかりの男の子と一緒にいた。