ワンコに近寄れない ページ9
二宮が研修から帰ってきてもすぐ他の人と飲みに行ったりして、すれ違いの日が続いていた。
声をかけようとしても、電話に出たり…とにかく、避けられてるのが分かる。
休憩中にいつもの喫煙所に行っても、今まで近寄ってなかった女子職員達が二宮の周りを我が物顔で制覇してる。
相葉「…話せてない？」
1人でランチしてたら相葉さんが隣に座る。
相葉「辛い、よね？」
「…辛い、とかより。ムカついてて」
グシャ！っと紙カップを握り潰す。
それを見た相葉さんが苦笑いする。
今まで散々私にまとわりついてたくせに、いきなり突き放されて、混乱してるのは確か。
けど…これが、正解なのかな。
二宮から避けられて半月が立ってそう思えて来た。
晴海「で？二宮くんと話せてないと？」
「…ばか、だよねー。気づくの遅いんだもんっ！」
完璧にオヒトリサマになった私がたどり着くのは晴海のお店。
仕事して帰ってもする事ないし…
週末にはいつも二宮が泊まりに来てたけどそれもなくなったし…。
晴海「馬鹿だねー」
「え？」
晴海「オトコとオンナって、そんなもんよ？そうやってお互いの存在に気づくの。あー、ここに王子様いたんだーって、ね？」
「…王子様」
晴海「あら…噂をすれば」
「女一人で飲み歩くなって…まだ学習してねーの？」
「……へ？」
突き放されてから……ずっと聞きたかった声。
ゆっくり、振り向くと…
二宮「…悪いけど、一人じゃないから。」
「…に、のみや」
……の。隣には、今月入った私達より10歳も若い女子職員。
……あー。
そう言う事。
「別に女一人で飲んでてもいいでしょ…心配する人なんていないんだし」
二宮「は？お前、相葉さんは？」
「…付き合うわけないよね。私にはイケメンは無理！」
二宮「……」
「どっかに私みたいな寂しい女でも引っ掛けてくれる人探してる所なんで！邪魔しないでくれます？」
二宮「…お前、帰れ」
「…あんたに言われなくても帰るわよ！！」
晴海「ちょっ、ゆみっ」
ん？？と二宮を見ると…隣に居た女子職員が泣いてる。
ん？？？
二宮「このバカに説教するから、お前邪魔なんだよね」
……えー、と？？？
お前…とは。
私の事では、なかった？？
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yumi(プロフ) - 秋香様。コメントありがとうございます(^^) (2019年9月16日 16時) (
レス) id: 12ae5d1012 (このIDを非表示/違反報告)
秋香 - すみません。間違えて二回送っちゃいました。 (2019年9月16日 15時) (レス) id: 0e5368ec08 (このIDを非表示/違反報告)
秋香 - 楽しく読ませていただいてます。更新頑張ってください。 (2019年9月16日 15時) (レス) id: 0e5368ec08 (このIDを非表示/違反報告)
秋香り - 楽しく読ませていただいてます。更新頑張ってください！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 0e5368ec08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yumi | 作成日時：2019年9月2日 4時
