王子様は誰？ ページ11
がむしゃらに走った。
何年ぶりにこんなに走ったんだろう…。
すっかり酔も覚めて…
気付いたら、真っ暗な職場の駐車場。
…何してるんだろ。
ぜぇぜぇ言いながら夜だけどまだ温もりがある
アスファルトに座り込む。
バックを持ってない事に今更気付く。
…スマホがない。
あー…晴海のお店、無断飲食しちゃった。
捕まっちゃうかなー…。
このまま刑務所に入っちゃうのかな…なんて、夜空を見上げてたら…
「あれ？ゆみちゃん？」
暗闇の中に響く優しい声…。
「……」
櫻井「こんなとこで危ないでしょ？」
「…櫻井さん？」
櫻井「ん？」
「結婚…って、どうやったら出来るんですか？」
櫻井「…その前に、中に入ろ？」
汗臭い私を何も言わず支えてくれる櫻井さん…。
こんな優しい王子様…奥様が、羨ましいや。
櫻井「とりあえず、シャワーしておいで？」
…やっぱり臭かったんだ。
そりゃ臭いよね…汗だくになって全力疾走してるしお酒飲んでるし…。
泣きそうな気持ちをぐっと堪えて言われるがまま職員が使うシャワー室へ。
冷たいシャワーを頭からかけて…何もかも消し去りたかった。
ある意味…告白した。
あんな言い方になったけど…告白まがいな事はした…つもり。
二宮が、どう捉えたのかは分からない。
ただ、相葉さんの事だけを庇った二宮に対して嫉妬して…告白まがいな事を言った。
……情けない。
「……ご、めいわく、おかけしまし、た」
シャワー室からトボトボ出ると事務所に電気が付いてたからソッと覗く。
櫻井「分かった、明日は早目に帰るから」
あー、奥様にお電話かな。
悪い事…しちゃった。
櫻井「ふふっ。さっぱりした？」
「…さっぱりし過ぎて飲みたい気分です」
櫻井「だろうと思って、買ってきた」
後日お返しします…と言って気付いたら缶ビール3本目を開けていた。
イケメン王子様上司…じゃなくなった夜→←素直になれない43歳VSワンコ
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yumi(プロフ) - 秋香様。コメントありがとうございます(^^) (2019年9月16日 16時) (
レス) id: 12ae5d1012 (このIDを非表示/違反報告)
秋香 - すみません。間違えて二回送っちゃいました。 (2019年9月16日 15時) (レス) id: 0e5368ec08 (このIDを非表示/違反報告)
秋香 - 楽しく読ませていただいてます。更新頑張ってください。 (2019年9月16日 15時) (レス) id: 0e5368ec08 (このIDを非表示/違反報告)
秋香り - 楽しく読ませていただいてます。更新頑張ってください！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 0e5368ec08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yumi | 作成日時：2019年9月2日 4時
