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ニノ「ゆみ？」
「ん？」
ニノ「…家賃、勿体ないし、ここで一緒に暮らす？」
「…んー。それは、やめとく」
ニノ「一括で購入してんの？」
「ううん！まさか！」
ニノ「ならさー？」
「和也さん？」
ニノ「はい？」
「今は1人で寂しいかもしんないけど…彼女出来た時。私が邪魔になるよ？」
ニノ「……」
…あ、れ？
急に黙り込んだニノ。
私、ニノの地雷…ふんじゃった？
「…帰るね？」
ニノ「…なんで、ゆみにここに来てもらってるか、わかってないの？」
「…私の…恩人だから」
ニノ「…はぁ。そんな理由でオンナを部屋に呼びませんけど？」
「……」
ニノ「…何があって、あの日あんな事しようとしてたかは聞かない」
「……」
ニノ「これからも…聞かない」
ニノが私に近付く。
私は…動けないまま。
ニノ「…さっきも、空。見てたでしょ？」
「…え？」
ニノ「それ以上は言わない。その人…より。
現実の俺を…みてくんないかな？」
「…に、の？」
ニノ「…ここまで、言っても分かんない？」
「…っ。わ、たしっ！おばさんだよ？！ニノより年上なんだよ？そんな…」
ニノ「…好きになったら歳なんて関係ない」
ゆっくりニノが私に近付く。
まるで…映画のワンシーンみたいだった。
壊れ物に触れるように優しく私を引き寄せ…
ニノ「好きだ」
「……」
……唇が。重なった。
けど。
ぐっ！とニノの肩を押しやる。
「…ご、めなさいっ…わ、たしっ…」
ニノ「……」
そのまま私は彼の部屋を出ていった。
ぱたん！とドアを閉めてそのまま玄関に座り込んだ。
…う、そっ。
アイドル…くんと、き、す？した……。
どうしたら、いいの？
やっと。
拓海以外で…自然と笑ってられる人が出来たと思ったのに。
そっと…唇に触れる。
キス…したんだ…。
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作者名：yumi | 作成日時：2019年6月11日 19時
