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ニノ…和也と付き合うようになって1ヶ月。
「…花火大会かー」
地域ではチラチラと花火大会の案内とかが出回る。
「行けるわけ、ないよね」
和也はアイドルだもん。
和也の仕事については私も何も言わないし聞かないようにしてる。
和也の誕生日の次の日。
メンバーさんの妹さんとはお会いした。
でも、挨拶程度で深入りはしなかった。
仕事上帰りはバラバラ。
ご飯作ってても食べないで寝ちゃったりは当たり前。
…1人でいるのと変わんない。
心の中ではそう思ってても、和也の顔を見るだけで安心してしまう。
そんな日々が続いた時…私に正社員にならないか？と声をかけてもらった。
このまま…この生活してても何も変わらないし。
この仕事は好きだし…。
だったら答えは出てる。
その日の夜。
珍しく和也が早く帰ってきて相変わらずすぐゲーム。
缶ビールをテーブルに置いて聞いてるかどうかは分からないけど仕事の話をした。
「…どうかな？」
和也「……」
ほら。やっぱり聞いてない。
和也の答えは諦めてその場を離れようとしたら
和也「…いつもさー？何で1人で答えだすの？」
と。ゲームのコントローラをテーブルに置いて缶ビールを開けようとしてる和也と目があった。
「…いつも、って」
和也「…ここ数日。俺と会話した？」
「……」
和也「…なんで、相談してくんないの？」
相談…って。
和也「俺…ゆみのなに？」
「……」
和也「そんなに俺頼りない？」
「違う…」
和也「違わねーよな？何の相談もなく、どうかな？って…それはゆみの中で答えは出てんだろ？」
「…か、ず」
和也「…俺なりにこれからの事も考えてんのよ」
「……」
和也「けど…ゆみは、何も聞かないし」
…口調が怒ってる。
和也「俺の仕事のこととか、さ？気になんないの？」
「……」
和也「何も聞いてこないし…これって、付き合ってるって言うより。ただのトモダチ…だよな？」
「…ご、めんな、さい」
和也「だから！ゆみからのごめんなさいはっ、聞きたくないんだよ！」
怒らせた。
あんなに優しい和也の事…
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作者名：yumi | 作成日時：2019年6月11日 19時
