好き？嫌い？ ARS.NK (ページ15)

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私には男運がないのかな。

潤くんからとんでもない情報を手に入れてから
3日目。

二宮「ゆみさーん」

……私にバレてないと思ってるのか
いつもの二宮が現れる。

「……」

二宮「…ん？どうかしたの？」

コテン？と首をかしげる二宮が
可愛い！！！

聞けば済む事。
何で結婚してること黙ってるの？
ってたったそれだけ聞けばいいこと…

「……」無理だ！！聞けない！！

二宮「今日夜空いてる？」

「…は、い」

二宮「ふはっ！何で敬語？」

「……」

しばらくぶりの二宮の誘いに
まんまと引っかかった私を見て
クフフっと笑う。

…好き。なんだよなー。
結婚してても、相手が潤くんの妹さんでも…
好きなもんは好き、なんだよ。

しかし二宮は私をどうしたいの？
こんなおばさん相手にして楽しい？

とりあえず2人きりにならないように
待ち合わせ場所に翔を呼んだ。

二宮「生！ゆみさんは？」

「…私も」

いつもの二宮のペース。

二宮「……気づいた？」

「…え？」

二宮「俺の結婚」

……手に持ってたおしぼりを落としてしまった。

二宮「…やっぱり。潤？」

「……はい」

二宮「隠し通そうとしてたんだけどなー」

「…なん、で？」

二宮「…どこまで聞いたか知らないけど」

……二宮が。別人に見えた。
ゾクっとなった。
翔っ、早く来てっ。心の中で翔に助けを求める。

二宮「潤の妹と結婚してるんだけどさ？」

「……」

二宮「あいつら、血が繋がってなくて」

「……」

二宮「友梨奈、って言うんだけど。
潤のことが好きなのよ。」

「……え？」

二宮「親同士が再婚してて2人は連れ子。
よくある話？好きになったけど結婚は無理って」

「……」

二宮「だから。協力するって名目で
友梨奈と俺が結婚。子供も作らないのはそれ。
…だから。潤に近づくオンナは潰していく」

……あー。

だから。

私に…チカヅイタんだ。