好き？嫌い？ ARS.NK (ページ13)

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翔「なんか疲れてね？」

「……そう？」

久しぶりに翔とランチ。
あの日以来毎日二宮からの
ライン攻撃…。
返信をしないもんならば
すぐ様電話。

別に…あの日以来会うとかはない。
ただただ…連絡し合うって言う
おかしな関係。

「ね？」

翔「ん？」

「…翔って、今彼女いるの？」

翔「なんで？」

「……彼氏役。してくれないかなーと思いまして」

翔「二宮？」

「…分かる？」

翔「何年お前と付き合ってると
思ってんだよ」

「…はい」

翔「んで？あいつは何をしたい訳？」

「…それが分かんないの。だから悩んでる」

翔「彼氏役の特権は？」

「あんたも…そんなの必要？」

翔「この俺に彼氏役頼もうとか
天と地がひっくり返ってもあり得ない
事なんですけど？」

「…そんなオンナと付き合ってたのは
どこのどなたでしょうかね？」

翔「そんなの居ました？」

「はい。今目の前でクリーム唇に付けたまんま
お喋りされてるイケメンさん！！」

うん。
やっぱり翔と居ると居心地がいい。

なんやかんや文句を言いながら
俺も今暇だしーとか言ってこの話に
のってくれた。

復縁とかはない。
それは断じて言える。

だって…翔にもちゃんと
好きな人がいる。

それが分かったから
私は翔との別れを選んだんだ。

早速、翔と一緒に帰る。
ザワザワ…と回りがざわついたけど
知らんぷり。

翔「ゆみ？久々あそこの居酒屋行かね？」

「うん。行こうか？」

…そんな私達の会話を二宮が
何も言わず聞いていたとは知らなかった。