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「練習やってないんだ」
「そういえば颯に高校行くって言ったら誰もいないよって言ってた気がする」
「なんでだろうな」
「うん、でもこんな広い体育館に私たちしかいないのなんか凄いよね。」
「そうだなー!」
ぐっと伸びる翔陽くんに笑みがこぼれる。
何歳になってもこの人はきっと可愛いんだろう。
「俺、ここで牛島さんに喧嘩売ったんだ」
「ええ?」
「勝手にランニング着いてった時に、青城の及川さんわかる?」
「うん、セッターの2個上の人だよね」
「そう!その人!牛島さんが、及川さんは道を間違えたって白鳥沢だったらいい土壌があって、いい練習ができて、もっと強くなれるのにって」
牛島先輩、関わったこと無かったから
ただ高校のスターだとしか思ってなかったけど
そんな感じの人なんだ。ちょっと怖いな。
「俺は、青城と練習試合した時体育館でけー!ってなったし及川さんが弱いなんて思ったこともなかったから『俺たちはコンクリートか何かですかね?』って思わず返しちゃった」
「烏野高校がコンクリートってこと?」
「最初は俺たち指導者もいなかったし、練習試合も全然組めなかったんだ。それに俺の中学バレー部無かったし」
「ええ!?」
「最後の試合は奇跡の後輩3人と俺の友達ふたりと出た。」
知らなかった。
1年生の時、周りと比べたら初心者っぽい動きだなって
そのせいもあって気になったけど
限られたチャンスでずっとやってきたんだ。
「俺は試合がまともにできるって感動するくらい、周りからは遅いスタートだったから、白鳥沢も青城も楽園?みたいな感じだったんだ。」
不意に翔陽くんが体育館の真ん中に走った。
何故か眩しくて、後ろを追いかけられなかった。
「でも、ここまで来た。そりゃあ、影山とかに比べたらまだまだだけど、やっとAの前で試合ができる。」
大勢のお客さんの前で、
因縁の相手と、プロの世界で戦う。
なんてかっこいいんだろうか。
「俺、もっと先に行く!金メダルも沢山取るって約束したし。だからさA」
「うん」
「ずっと隣で見ててくれないかな。」
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なつとん(プロフ) - はくろーさん» どのように…って言われると大したこと何もしてないですし、読み手のこと全然考えられてないのでこれ伝わってるのかな…?って思うことが多いんですけど、とりあえず自分が読みたいものを書く!ってやってます!笑 (2022年8月9日 10時) (レス) @page7 id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 主様のお話はどのように書いておりスカ??自分も書いておるんですけどどうも上手く行かなくて…何かコツとかありますか?よければ俺の作品のアドバイスとかほしいので俺の作品読んでいただければ嬉しいです…! (2022年8月7日 21時) (レス) id: 4b5b41fa15 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - 氷さん» もう十分です、嬉しいコメントありがとうございます…!!可愛い夢さんかけるように頑張りますね! (2022年8月7日 21時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
氷 - 語彙力足りなすぎてうまく言えませんけど、大好きです!!!!!とにかく夢主ちゃんがかわえぇ....... (2022年8月7日 20時) (レス) @page7 id: 42d45b3248 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - はくろーさん» ありがとうございます!!本編もすぐに再会しますのでお待ちいただけたら幸いです! (2022年8月3日 8時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつとん | 作成日時:2022年8月2日 11時