＊ ページ36
その日は1日中そわそわしてた。
YouTubeの配信。
ずっとどきどきが止まらない。
東京オリンピック、男子バレーボール、日本代表選手発表。
世界選手権は翔陽くんブラジルにいたから、
代表チームとして登録されたら今回が初。
彼からは何も聞いてない。
2人でオリンピックの話はしたけど、
翔陽くんが出るか出ないかには触れなかった。
『＿9番、セッター、影山飛雄』
待って、翔陽くんって何番なんだろう。
10番？影山くんが9番なら10番つけて欲しいけど
ジャッカル21番だしな。
どうだろう、どうしよう、
『10番、オポジット、日向翔陽』
「えっ、わ、」
ぐるぐる止まらない思考の中、聞こえた大好きな人の名前
なにか思うより先に涙が出てきた。
凄い、翔陽くんがあのオリンピックの舞台に、
スマホが着信を知らせて、名前も見ずにとった。
『A、見てる？』
「う、ん、みだ」
『エッ泣いてる！？なんで！？』
「今すごくぐーって、ぐーって、してる…」
『ごめん隣にいれなくて』
「だい、じょぶ、ちょっと…待って」
『泣きすぎ。ありがとう。』
とりあえずティッシュで鼻を抑える。
ああもうどうしよう、何も考えられない。
うれしい、翔陽くんが選ばれないなんて思わなかったけど、
実際に背番号を貰っているって言うのが嬉しい。
『まあこっからAチーム行って、試合に選んでもらえる選手にならなきゃなんだけど』
「もう私には影山選手のセットで飛んでる翔陽くんが見えてるよ…」
『早いって』
電話越しに笑う声が聞こえる。
でもほんとだよ、すぐ私は想像ついたよ。
「オリンピック本当に楽しみ」
『うん、俺も』
「応援行ってもいい？頑張ってチケット取るから。」
『もちろん！むしろ呼びたい！』
「そこは自力でとるー」
まだ笑う声が聞こえた。
いつの間にか涙も止まってる。
「翔陽くん、代表招集おめでとう。」
『うん、ありがとう。』
「いっぱい応援します！」
『ありがとうございます！』
電話の向こうで翔陽くんを呼ぶ声が聞こえた。
なにか、お仕事あるのかな。
「そろそろ？」
『うん、ごめん。声聞きたくて。』
「私もすぐ話せて嬉しかった。頑張ってね。」
『おう！ありがと！！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつとん(プロフ) - はくろーさん» どのように…って言われると大したこと何もしてないですし、読み手のこと全然考えられてないのでこれ伝わってるのかな…？って思うことが多いんですけど、とりあえず自分が読みたいものを書く！ってやってます！笑 (2022年8月9日 10時) (
レス) @page7 id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 主様のお話はどのように書いておりスカ？？自分も書いておるんですけどどうも上手く行かなくて…何かコツとかありますか？よければ俺の作品のアドバイスとかほしいので俺の作品読んでいただければ嬉しいです…！ (2022年8月7日 21時) (レス) id: 4b5b41fa15 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - 氷さん» もう十分です、嬉しいコメントありがとうございます…！！可愛い夢さんかけるように頑張りますね！ (2022年8月7日 21時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
氷 - 語彙力足りなすぎてうまく言えませんけど、大好きです！！！！！とにかく夢主ちゃんがかわえぇ....... (2022年8月7日 20時) (レス) @page7 id: 42d45b3248 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - はくろーさん» ありがとうございます！！本編もすぐに再会しますのでお待ちいただけたら幸いです！ (2022年8月3日 8時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつとん | 作成日時：2022年8月2日 11時
