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「1回ちゃんと話そう」
「もうちょい」
「私言いたいこと全然言えてないよ」
「待ってもうちょっと」
「もー」
翔陽くんのお家についてから
ずっと後ろから手を回されて抱きつかれている。
顔見て話したいのに
「もうこのままでいいから聞いてくれる?」
「うん。あだめ。やっぱ顔見たい。」
向き直った翔陽くんが少し緊張していて、
悲しいこと伝えるわけじゃないから
1回ほっぺたをつまんでおいた。
「私ね、翔陽くんがバレーボールやってなかったら付き合ってないよ」
「え」
「だって出会えてない。高校の時追いかけてないしブラジルで会うこともなかったでしょ?バレーやってなかったらそもそも前提がおかしくなっちゃうんだから。」
「…びびった」
「限りなく可能性が無いことだと思うけど、この先翔陽くんがバレーから離れても私は翔陽くんのことを大好きなままだよ。」
翔陽くんの目が潤む
泣かないで、好きな人が泣いてるの見たくない。
「きっかけはバレーボールだけど、私はもう翔陽くんの全部が大好きだから嫌いになんてならないし、別れてなんかあげない。」
ぽろっとこぼれた涙が愛おしくて
腕を伸ばして頭を撫でる。
ぎゅうっと抱きつかれて口が緩む。
「俺この1ヶ月ずっと考えてて、バレー辞めるとかないと思うけど怪我しないって約束は無いしこの先どうなるかなんて分からないじゃん。俺からバレー無くなったらAは隣にいてくれないんじゃないかって」
「おこるよ」
「うん、ごめん。俺の負けだ。勝手に不安になった俺が弱虫だった。」
「いいよ、許す。好きだもん。」
「俺も好き、大好きだよ」
そっと離れた彼の手が頬を挟む。
ゆっくり近づいた顔にそっと目を閉じた。
「なんか…久しぶりな感じ」
「久しぶりだよ、1ヶ月!1ヶ月会ってないからね?俺ら」
「ありえない事だよね」
「俺はAがいないとダメだ」
「私も結構ダメだ」
奈央ちゃんとか木兎さんとか
仲直り出来ましたよって伝えなきゃ
それにちょっとお腹も空いたし
「A」
「なに?」
「もっかいちゅーしよ」
「…いいよ」
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なつとん(プロフ) - はくろーさん» どのように…って言われると大したこと何もしてないですし、読み手のこと全然考えられてないのでこれ伝わってるのかな…?って思うことが多いんですけど、とりあえず自分が読みたいものを書く!ってやってます!笑 (2022年8月9日 10時) (レス) @page7 id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 主様のお話はどのように書いておりスカ??自分も書いておるんですけどどうも上手く行かなくて…何かコツとかありますか?よければ俺の作品のアドバイスとかほしいので俺の作品読んでいただければ嬉しいです…! (2022年8月7日 21時) (レス) id: 4b5b41fa15 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - 氷さん» もう十分です、嬉しいコメントありがとうございます…!!可愛い夢さんかけるように頑張りますね! (2022年8月7日 21時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
氷 - 語彙力足りなすぎてうまく言えませんけど、大好きです!!!!!とにかく夢主ちゃんがかわえぇ....... (2022年8月7日 20時) (レス) @page7 id: 42d45b3248 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - はくろーさん» ありがとうございます!!本編もすぐに再会しますのでお待ちいただけたら幸いです! (2022年8月3日 8時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつとん | 作成日時:2022年8月2日 11時