＊ ページ26
「じゃあ次行く人ー！」
だんだん潰れる人、そうじゃない人に分かれてきた。
いつもだったら次も行くけど
隣で寝たままの後輩が心配だし、
翔陽くんに心配かけちゃいそうだし。
ゼミの人って言ったら仲良しだなーって言ってくれたから
多分大丈夫だと思うけど。
「新倉くん、起きて。帰りなよ。」
「Aちゃんは？新倉はどうなってんのー」
「私も帰るー！ついでに新倉くんタクシーに押し込むんで先行っちゃってください！」
2人分とりあえず幹事に渡す。
多めに渡したから大丈夫でしょう。
いくら揺すっても起きない彼を少し叩いて
なんとか目が開いた彼をお店の外まで引きずった。
「タクシーそろそろ来るからさ、頑張って」
「Aさんは、どうやって帰るんすか」
「私駅まで歩くから大丈夫」
「じゃあ送ります…」
「いいっていいって」
支えなくても立てそうだから、
少し距離をあけて立つ。
さっきのこと、
彼はお酒の勢いかもしれなくて、
もしかしたらもう覚えてないかもしれないけど。
慕ってくれて、勝手に弟みたいって思ってたから
さっきのことにまだ少し動揺してる
「…俺じゃだめっすか」
「え？」
「俺の方が背高いし」
「なんのこと？」
誤魔化してるだけで、
翔陽くんのこと言ってるって分かる。
ダメとかじゃなくて翔陽くんがいいんだよ。
「もし、Aさんの彼氏がバレーやってなかったら付き合ってましたか？」
付き合ってないと思う、の言葉は飲み込んだ
そもそも翔陽くんがバレーを初めていなかったら
出会ってすらいないはず。
彼の人柄とか太陽みたいな笑顔はもちろん魅力的で、
バレーボール関係なしに好きになる要素は沢山ある。
でもバレーボールやっていなかったら、私たちは
あの日出会ってたかな。
「…じゃあ、俺がバレーやってたら？」
「新倉くん」
「Aさんのことが好きです。先輩とかじゃなくて女の人として、」
さっきみたいに手首が掴まれる。
離して欲しいのに彼を傷つけない方法を探してしまう。
振り払えない。
今なら酔ってるってことにして、
色んなことなかったことに出来るかもしれないのに。
「新倉くんタクシー、くるよ」
「教えてください。俺じゃだめっすか。」
「わたし、は「なにやってんの」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつとん(プロフ) - はくろーさん» どのように…って言われると大したこと何もしてないですし、読み手のこと全然考えられてないのでこれ伝わってるのかな…？って思うことが多いんですけど、とりあえず自分が読みたいものを書く！ってやってます！笑 (2022年8月9日 10時) (
レス) @page7 id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 主様のお話はどのように書いておりスカ？？自分も書いておるんですけどどうも上手く行かなくて…何かコツとかありますか？よければ俺の作品のアドバイスとかほしいので俺の作品読んでいただければ嬉しいです…！ (2022年8月7日 21時) (レス) id: 4b5b41fa15 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - 氷さん» もう十分です、嬉しいコメントありがとうございます…！！可愛い夢さんかけるように頑張りますね！ (2022年8月7日 21時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
氷 - 語彙力足りなすぎてうまく言えませんけど、大好きです！！！！！とにかく夢主ちゃんがかわえぇ....... (2022年8月7日 20時) (レス) @page7 id: 42d45b3248 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - はくろーさん» ありがとうございます！！本編もすぐに再会しますのでお待ちいただけたら幸いです！ (2022年8月3日 8時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつとん | 作成日時：2022年8月2日 11時
