54 ページ4
「昨日の試合面白かったね！」
「ひながそう思ってくれるのなんか嬉しい」
「最初は好きな人の興味あるものってだけだったんだけど、ちゃんとルールとか覚えると面白いよ」
「青根くんに言いなよ」
「うん、今日の決勝終わったら言いに行く」
インターハイ予選、決勝当日。
相手は烏野高校。
昨日青葉城西にフルセットで勝った伊達工。
ひなは行きたそうだったけど
声はかけずに帰ってきた。
強敵を倒したのに、
喜ばずに次を見る二口と青根くんを見て
邪魔できない。そう思ったから。
流石に連絡はとったけど。
「あ、そういえばね聞いたの」
「青根くんが倒したい相手？」
「うん。日向翔陽って言うらしいよ。1個下みたい」
「そこは背番号聞いて欲しかった」
てへって、似合うからずるい。
日向翔陽くんか。
2年生ってことは去年1年で春高出たんだね。凄いなぁ。
「日向ボゲ！！」
「あ、あの子か。」
バカでかい声に怒られている小さい子。
え…青根くんが倒したいって言うから
身長高いメガネの子かと思ってた。
「怒ってる人怖…」
「確かセッターやってなかった？」
「セッターってなんだっけ」
「スパイカーにトスあげる人。」
「ああ！うん、やってた。サーブも怖かった」
日向くんはどんな試合をするんだろう。
青根くんがライバル意識燃やすなら
きっとスパイクが上手いんだろうな。
パワーがあるようには見えないんだけど、
…昨日試合見たのに忘れてるの悔しい。
「あ、そろそろ始まる」
「こっちまで緊張してきた…！」
レシーブスタートか。
一発目のサーブは日向くん。
これは普通。
女川くんのスパイクが拾われて、
セッターに返った直後、
「高っ！！」
日向くんが高く高く飛んだ。
あの速い速攻の上にあの高さ。
昨日の試合もっとちゃんと見ればよかった。
想像の倍面白い。
「えっ？なに？何がすごいの？」
「あの身長であの高さまで飛ぶのがまずすごいでしょ、それにあの速攻の速さ。セッターの人めちゃくちゃ上手なんだろうなあ」
現役時代オーバーに苦手意識があって
アンダーに頼っていたから余計尊敬だ。
「でもこんなに早く対応出来る伊達工やっぱり凄い」
「うん、高伸くんたちかっこいいね。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 440人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつとん | 作成日時：2022年4月13日 1時
