岩泉一 #1 ページ2
「はじめおはよ」
「はよ。あ、今日部活ねーんだけどウチ来るか？」
月曜日は毎週無いって知ってるよ。
わざわざ聞いてきたってことは
ありがとうって言わないとだなと少し反省した。
「行く」
「じゃあ放課後な」
私たちは学校で話したり、
いちゃついたりをしない。
周りに冷やかされるのが苦手だから。
お弁当食べたり、とか
一緒に帰ったりとかはするけど
私たちのことを知らない人も多いんじゃないかな。
「お待たせ」
「帰るか」
少し伸びてしまったホームルームを謝りつつ
靴を履き始める彼を追いかける。
及川君とかと歩いてる時は足が早いのに
私と歩いてる時はゆっくりだ。
合わせてくれてるって気づいた時嬉しかったな。
…私、だいぶ今日やばいかも。
「お邪魔します。」
「何回も来てるんだからいいだろ。」
「いやそれでも」
「Aって案外いい子だよな」
「一言多いのは見逃してあげる。」
部屋に入っていつも座る位置に。
テスト期間でもないから勉強道具もそんなにないし、
ゲームしようとかも言われてないから
持ってきてない。
「はじめ今日な「こっちこい」
腕を広げて
真っ直ぐこっちを見るはじめ。
わざわざ今日言ってくれた理由が
想像したのと同じだった。
「それ言われて私が行ったことあったっけ」
「ねぇけど、たまにはAから来い」
「…わかった」
顔は見ないようにして
あぐらをかいたはじめの上に座る。
背中が暖かくなって
いつもよりキツく抱きしめられた。
「今日誘ってくれたのってさー」
「別に言わなくても分かってんだろ」
「…下手くそ」
「お前だけには言われたくねえな。」
少し、忙しい時とか
嫌なことがあって辛い時とか
自分がいっぱいいっぱいになってる時
はじめは何も言わなくてもこうして抱きしめてくれる
「たまには泣いてもいいんだぞ」
「泣かないよ。私泣いたことあったっけ？」
「我慢してないならいい。」
はじめがそうやって声をかけてくれて
こうしてくれていることに
私はどれだけ救われてるか。
「はじめ」
「ん？」
体の向きを変えて首に手を回す。
急に近づいた顔に
はじめは少し顔を赤くしてたけど
そんなことは今更気にしてやらない。
一瞬だけ口付けた。
せめてものお返し。
「A」
「なに？」
「お前ほんとずるい」
「それはどうも。」
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なつとん(プロフ) - 黒瀬さん» わああ、すみません。大変お待たせ致しました…！ちょびちょびではあるんですけど頻度は上げれるように頑張るのでお待ちください、！！ (2022年11月3日 9時) (
レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 更新ありがとうございます！ずっと待ってました。最高した！ (2022年11月2日 21時) (レス) @page31 id: d01723e5ca (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - オレンジさんさん» ありがとうございます！生理しんどいですよね…気持ちだけでも自分のこと甘やかしていきましょう (2022年7月8日 21時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» 全然気づかず！申し訳ないです、、こちらを覗きに来て下さることめちゃくちゃ嬉しいです！歌い手さんも好きなんですね！ (2022年7月8日 21時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
オレンジさん - あかーしカッコいいねえ‼︎生理の時はここにくるね(( (2022年7月8日 21時) (レス) @page4 id: 0e3c42be20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつとん | 作成日時：2021年8月20日 10時
