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「今考えるとおかしいね」
「あの話聞いて自分だって思う奴はいない」
「確かに。一佳にも言われた。恋愛相談するってあなたは対象外ですよって言ってるようなもんって」
「俺は違うんだろうなって思ってた。」
「ずっと鋭児郎でいっぱいだったよ。神社で助けてくれたあの日から私の好きな人はずっと鋭児郎だ。」
改めてこんな奇跡が自分に降ってくるとは思わなくて
うっすら視界が滲んでくる。
私の原動力で、希望だった。
「俺も。初めてAに会って守ってあげたいって思った日からヒーローになりたかったし、Aにかっこいいって思ってもらえる人になりたかった」
「私たちお互いのこと大好きだね？」
「今更かよ」
幸せで、あまくて、ちょっとだけ切ない。
抱えきれなくて涙がこぼれる。
「なんで泣いてんだ？」
「受け止めきれなくて」
首に腕を回して抱きつく。
私がどんな気持ちか分かってもらうために。
「あのなあ、ずるいって」
「もうこんなに抱えきれないよ。幸せすぎるんだもん。」
「俺だって一緒だよ。A人の感情分かるんだからおそろいなのも分かるだろ？」
「鋭児郎のは知るのが怖いし、それこそずるな気がする」
見てしまえば早くに思いを伝えてたかもしれない。
でもそれは個性だからって許されることでは無いし
本当に分からなかったのもある。
「思いっきり抱きしめたら伝わるとかない？やっぱりAが個性使おうとしなきゃだめ？」
「駄目だけど」
「けど？」
「思いっきり抱きしめるのはやって」
「だからずるいって」
力がこめられるけど痛くない。
大切に思われてることが分かるから顔が緩む。
「もう泣かせたりしねえから。約束する。」
「鋭児郎？」
「俺のせいで泣いてたって聞いて焦った。個性が暴走して辛かった時、文化祭のこと無かったらまだ楽だったろ」
鋭児郎にこの話終わりなって言われたことがショックで
思い出してまた辛くなった記憶はある。
「あの時はもう全部ぐちゃぐちゃだったから何がどのせいとかないよ」
「それでも、もう絶対泣かせない。」
「ありがとう。私も鋭児郎のこと泣かせない。」
「な、泣かねえよ」
ちょっと膨れた顔の鋭児郎が私を抱えてベッドに投げた。
大好きな人の腕の中は暖かい。
1回も目が覚めることなく寝た。
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なつとん(プロフ) - ♡さん» ありがとうございます…！！三角関係?もすれ違いもまともに書けたことないんですけど、ちびちび頑張っていきます、コメントめちゃくちゃ活力ですありがとうございます！！ (2023年1月30日 8時) (
レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
♡ - 瀬呂ｰｰｰｰｰｰｰ！！！The･メインキャラではないのに人気ありすぎの瀬呂の恋にすごくきゅんきゅんしてる。。 (2023年1月30日 2時) (レス) @page3 id: efa07b04ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつとん | 作成日時：2023年1月29日 23時
