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「また君が連れて帰ってきてくれたんだな」
「お久しぶりです」
あの後完全に体力がなくなってしまった私は
鋭児郎におんぶされて帰ってきた。
お兄ちゃんが玄関前で一佳と待っていた。
「なんで、お兄ちゃんと鋭児郎が？体育祭の時？」
「そうそう。まずは心配かけたこと謝れ、な？」
「ごめんなさい。一佳もありがとう。」
「いいよ。ちゃんと帰ってきてよかった。」
「みんなは？」
「中にいるよ。」
「私の個性漏れてた？」
「結論から言うと全員受けた」
肩にある手に力が籠った。
振り返らなくても怯えてるのがわかる。
「でも今みんな平気。何故か分からないけど、Aの感情が全部上書きしてくれたから」
「上書き？」
「急にね、こっちが恥ずかしくなるくらいの感情が」
「それ、」
続きは言うことが出来なかった。
後ろから手で口を塞がれたから。
見なくてもわかる。今絶対顔真っ赤だろ。
「ちょ、っと待ってそれはさ、つまりさ」
「切島への感情かなーって私は思ったけど」
「嘘でしょ…なんで」
「個性の範囲広くなったんだなーって俺は思った」
「確かに」
その時寮のドアが開いて、みんなが勢揃いしていた。
その目を見る自信がなくて、鋭児郎の背中に頭を伏せる。
「おかえり」
優しい声に顔を上げたら、
お茶子が笑顔でこっちを見てた。
「…ただいま」
お兄ちゃんの顔がくしゃっとなったのを見た瞬間
芝生に鋭児郎と倒されてた。
「大丈夫！？」
「今押しつぶされてることが大丈夫じゃない」
「おかえり！！」
倒れたのはみんなに飛びつかれたから。
抱きしめてくれたりしてまた涙が滲んた。
「Aさんと切島くんが潰れちゃうよ」
「1回落ち着かないか！」
誰かが起こしてくれて改めてみんなと目が合う。
お茶子の目尻が赤くなってるのを見て胸が痛んだ。
「ごめんなさい」
「謝ることないよ。」
「お疲れ様」
「よく頑張った」
色んな方向からかけられる言葉の一つ一つが
暖かくて、優しくて、
無茶して迷惑かけたのは私なのに
みんなは笑ってくれた。
「寒いし中入ろ！」
「ごめん、立てない」
「個性いっぱい使ったもんね」
「よーし抱っこしてあげる！」
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なつとん(プロフ) - ♡さん» ありがとうございます…！！三角関係?もすれ違いもまともに書けたことないんですけど、ちびちび頑張っていきます、コメントめちゃくちゃ活力ですありがとうございます！！ (2023年1月30日 8時) (
レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
♡ - 瀬呂ｰｰｰｰｰｰｰ！！！The･メインキャラではないのに人気ありすぎの瀬呂の恋にすごくきゅんきゅんしてる。。 (2023年1月30日 2時) (レス) @page3 id: efa07b04ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつとん | 作成日時：2023年1月29日 23時
