行きつけの美容室 2【爆豪勝己】

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「ぐるぐる巻きにしたい！」





「それ校則的に平気なの？」





「うーん、ダメそう」





「校則の範囲でね、可愛くしよう」





昨日のこと、勝己に言うか言わないか迷った。



言った方が絶対いいことは分かってる。



でも危害を加えられたわけじゃないからいいのかなって、



そんなこと思ってたから



こんなことに今なってるんだろう。





「…昨日と対応が違いすぎる」





「お嬢ちゃん、俺らについて来れば痛い思いはさせないよ？」





帰り道、今日は2人になってると思えば、



路地に連れ込まれて挟まれた。



昨日の人とは違って品位が無さすぎる。



チンピラ…？



ここで怯えなくなった私もだいぶ慣れたなとは思うけど



それはそれで問題だよね。





「聞いてる？なあ、」





「聞いてます」





「可愛い顔してんね、俺らが遊んだ後でもいいんじゃね？」





汚い手が首に伸ばされる。



抵抗しようとしたら押さえつけられた。



どうしよう、これはどうすればいいんだろう。



触られてやっと怖いという感情を思い出す。



昨日は危害を加えてくる気がしなかったから、



怖くなかった。



でも力の無い私はこうして押さえつけられると



身動きひとつ取れない。



手、気持ち悪い



助けて、でもだれが。





「お兄さん方何やってるんですか？」





「な、」





男の人が振り返った瞬間、視界から1人いなくなる。



地面に伸びているの気づいた時、



もう1人もすぐ投げ飛ばされた。



私を掴むものがなくなってその場にくずれおちる。





「大丈夫！？」

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