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「お久しぶりです。」
「久しぶりね。そちらの方は？」
「アルメリアと申します。ヒーローをやっていてAさんの友達です。私も一緒にお話伺ってもよろしいでしょうか。」
「お友達なら、もちろん。」
懐かしい景色。
たまにボランティアとして悠大さんと
ここの子達の髪を切ったりしていたけど、
最近は来れてなかった。
「Aちゃんが電話くれるなんて嬉しいって思ったけど何かあったのね？」
「はい。嬉しい報告とか出来なくてごめんなさい。」
「いいのよ。顔が見れて嬉しいわ。」
「奥さんに、私がここに来た理由と私の生まれた家のこと、知ってることを教えて欲しいです。」
「まず、なんで私がAちゃんの生い立ちとかお家のことを知っているからの話をしなきゃね。」
そう言いながら奥さんが持ってきたのは
私名義の通帳と印鑑。
「1000万…」
「あなたの実のお父さんから預かっているものなの。Aちゃんに渡さなくてもいい、その場合はここのために使ってくださいってそう仰っていたわ。」
「お父さんから。」
「もちろん私たちは一銭も手をつけてない。Aちゃんに渡さなかったのは昔の家のことを思い出すと、苦しんだり自分のことを傷つけたりしていたから。私たちは昔の家のことを思い出させないことでしかAちゃんを守る方法を思いつかなかった。」
ここに来たばかりのこともよく覚えてないけど、
いつも自分は役立たずで、邪魔者だからって
思っていた記憶がある。
「この通帳を渡しに来た時、全部お話してくれたわ。」
私の父は親同士が定めた人と結婚した。
けれど本心では愛する人がいたらしい。
高校で出会ったけれど、立場の違いから別れた。
数年後、パーティーで一方は出席者、
もう一方は給仕係として再会する。
立場の違いも、法の拘束も2人には関係なかった。
そして産まれたのが私。
立場が違う者との子どもなんて許されるわけがなかった。
親の反対にあった父は何とかして彼女を傍に置くために
家で雇うことを決めた。
でも母を受け入れてくれる人なんて誰もいなかった。
「自分のせいだって泣いてたわ」
「え？」
「1番大切な人を失って、その娘すらも手放さなければいけなかったんだもの。」
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なつとん(プロフ) - あめみやさん» 私の別の作品に出ているキャラなんですけども、そっちもだいぶ長くなっちゃってるので…元A組のヒーローくらいに思ってくだされば大丈夫です！ややこしくてすみません！ (2023年3月18日 16時) (
レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - すみません！アルメリアって誰でしょうか？ (2023年3月18日 13時) (レス) @page7 id: 60ccf64dd1 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - xxxさん» ありがとうございます…！！更新が亀よりも遅くなってしまって焦っているところですが、気長にお待ちいただけると幸いです…！コメント本当にありがとうございます！ (2023年3月17日 0時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
xxx - このお話すっごく好きです...！面白いです...！ (2023年3月16日 16時) (レス) id: ac2233f1a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつとん | 作成日時：2023年1月15日 1時
