狂愛疾患

第40話 ページ42

貴方side


真田「今まで俺が一方的だったことが分かった。だからこれを受け取ってくれ」

朝練後、ブン太と教室に行くために外で待ってたら、弦一郎が突然大きいカバンを私に渡してきた

貴方「えっ……いらない」

普通に物理的に大きいし重そうなんだけど…
昨日、あんなことがあったのに怖すぎる

真田「いや、しかしだな……切原「い〜んじゃないっすか？折角、副部長が貰えって言ってるんだから」

？？なんで？
思わず赤也を見れば彼はそのまま教室に戻っていってしまった

えぇ………

貴方「あ…じゃあ、頂くね」


〜〜教室〜〜

丸井「んで、そのカバンの中に何が入ってんの？」

休み時間、ブン太は興味ありげに体を前かがみにして聞いてきた

貴方「見たいんだけど、怖いからまだ開けてない」

ろくな物が入ってない
その事だけは分かる

丸井「んじゃ、俺が開けるぜぃ」
貴方「ちょ…」

ブン太は身を乗り出してジーッとジッパーを引いた

丸井「なんだこれ？」
貴方「！？」

入っていたのは服や水筒、文房具全般に筆や本など色々な物が入っていた

しかも、1番上に茶封筒が入ってる

中身を見るために手に取……丸井「うわ！ふんどし入ってる」…て、読んでみる



真田Aへ
恐らく、この手紙を読んでいるAは驚きを隠せていないだろう。しかし、怯える必要はない。悪いのは全て俺だ。
先日、Aのことを考えずに自分の意見だけを伝えてしまったことを深く反省している。はやとちりをしてしまったのだ。そこで…俺も考えたのだが、いくら俺がAのことを想っても、考えても、知っていても一方的だと困惑させてしまうことを気づいた。
だから、今までAに貰った物を全て俺の物と交換しよう。俺もAのを使うから、Aも俺のを使ってくれ。
真田弦一郎より


うわぁ…信じられない…

彼らしい達筆、しかも墨汁と筆で書かれておりパッと見すごいし、内容もすごい

情報が多いけど、要約すれば今まで勝手に盗んでたからこれからは交換して使おうってことだよね？

いや…………え？………とりあえず、このカバンは返そう
そして私も手紙を書いて全て返してもらおう


……怖いから弦一郎と同じ委員会の柳生くんにお願いしよ

第41話 柳生side→←全てはテニプリのために😎

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