狂愛疾患

第22話 柳side ページ27

柳side

〜〜夜〜〜

仁王「幸村と参謀のお陰で上手くいったなり。ありがとな」

夜、仁王から回収した氷帝の制服を畳みながら通話をしていたら仁王は俺にそんなことを言ってきた

……正直かなり腹が立つが恩を売ったことにして100歩譲ろう

柳「上手くいって何よりだ。一応俺からも言っておくが丸井の口止めを忘れるないように」

丸井が芥川から制服を借りなければきっとまだ疑われていただろう

仁王「プピーナ…もちろんじゃ。後始末もしっかりする」

柳「ところでもうAとは何ともないのか？」

Aの家でしてくれていたなら全てリアルタイムで聞けたんだが…

仁王「おかげさんでな。最後は熱い抱擁(一方的)で仲直りじゃ」

グッ……と思わず血が滲むほど固く拳を握りしめる

わだかまりある方が好ましいんだが…

まぁ、信頼なんて一度崩れればなかなか戻らないがな

柳「そうか、それは良かったな。確認で聞くんだが仁王はこれからのAとの将来をどう考えているんだ？」

しばらくの沈黙が受話器から流れた

仁王「……俺は…ただAの迷惑にならんように隣におりたいだけぜよ」


隣にいたい…か……

柳「もし、Aに結婚する人ができたら場合どうする？」
仁王「男を殺す……もし……もし、Aが誰かと結ばれる位なら俺はAを壊してしまうかもしれん……」

柳「そうか」

やはり仁王は独立心が強すぎるようだな
切るべきだと思うんだが……

精市を説得すべきだと再度認識する

仁王「参謀は？」

柳「？？」

仁王「参謀はどう考えとる？」

俺の考え……俺はどうしたいんだ？

柳「俺は……Aを知りたい」

誰よりもAを理解して依存させたい


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