狂愛疾患

第18話 ページ21

貴方side

貴方「なんで亮くんがここに？」

駆け寄って聞いてみれば亮くんは気まずそうに目を逸らし

宍戸「お前に伝えたいことがあってな」

貴方「伝えたいこと？」

これはチャンスかもしれない
すごく断りやすい口実だ

チラリと隣にいる蓮二を見れば目が合った


柳「はぁ…分かった。俺は1人で仁王の所に行くから気をつけて……貴方「わかった！ありがとう！またね！！亮くん、行こ！！」

意外と簡単に解放してくれて、亮くんと一緒に帰ることになった


〜〜帰り道〜〜

貴方「わざわざここまで来て話したいことって？」

久しぶりに会えたのに彼の表情は暗いまま
一体何を話に来たんだろ？

宍戸「…いや、もう少し歩いてからでいいか？」

貴方「え？うん」

そこからは沈黙……元気がない日なのかな？

貴方「なんか…元気ないね？もしかしてあっち(氷帝)で何かあった？」

誰かが怪我とかしたら心配だ


宍戸「その逆だ。最近は跡部も忍足、日吉もみんな調子がいいんだ」

？？
なんでそのメンツ？

貴方「それはよかった！元気に越したことはないしね｣

そう言っても彼の表情は暗いまま

宍戸「跡部も忍足も来年の夏にむけて本格的に練習し始めたぜ……それに日吉は頭角を表して準レギュラーになった。実力からしたら次の部長はアイツかもしれねぇ｣

貴方「うん？」

近況報告するために来たの？
いいことばっかり言ってるなぁ

そう思ってると亮くんは止まって私を見た

思わず私も足を止めると

宍戸「そうなったのはAがいなくなってからだ」

貴方「……え？」

宍戸「Aが立海に行ってから彼奴らは前よりも……貴方「何が言いたいの？」

宍戸「ｯだから……」

嘘だよね？最悪の言葉が…最悪の状況が瞬時に頭をよぎる

いや、最悪のときを考えた方が違った時楽だし…

ヒヤリとした冷や汗が背中を伝う

宍戸「氷帝に戻ってこないでほしい」

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