第8話 後半真田side ページ11
no-side
深夜2時、真田と柳はAの家のドアの前にいた
カチャリ…と控えめな開錠音が響き、2人は無言で顔を見合わせ先に柳が口を開いた
柳「今更聞くが、弦一郎はAの部屋に行くのか?」
ドアを開けず柳は真田に問いかけた
真田「ああ、そのつもりだ」
柳「そうか…では、絶対にAを起こさないように気をつけてくれ」
有無を言わさぬオーラ、辺りは暗いくて顔なんて見えないが真田には柳のオーラが痛いほど感じた
真田「もちろんだ。柳はどこへ向かうのだ?」
柳「俺は…キッチンだ」
〜〜真田side〜〜
なるべく音を出さぬよう、Aを起こさぬよう…すり足でAの部屋に入った
貴方「……」
よかった、深い眠りのようだな
幸いなことに俺が部屋に入ってもAは起きる様子はない
真田「ッッッ!!!!」
気なってそっと近づいたら後悔した
なんて、愛らしい寝顔なのだ…
信じられないくらい愛おしく、……いやらしい…
布団から片足だけでている足も胸元まではだけたシャツもその控えめな寝息も全て俺を誘惑するためなのか?
襲いたくて…火照った熱を冷ましたくて……伸ばした手をなんとか止めた
ぐっ…と拳を握り、煩悩を振り払うために視線を外せば勉強机が目に入った
目的を忘れてどうするんだ。まだ修行が足りん
そんな事を考えながら普通に歩いて机の引き出しを開ければ中には手鏡にハンドクリーム、文房具等が入っていた
手鏡ならAと同じ景色を共有できる
ハンドクリームなら俺はAと同じ匂いになれる
文房具なら柔らかいAの手が触れた温もりも感触も分かるはずだ
そんな事を考えながら持参していた袋にいくつか物をいれ、そっと室内のクローゼットの戸を開けた時
貴方「んー」
全身の毛穴から一気に冷や汗が出るような感覚
喉の水分がなくなり、身体の末端から冷えていくような……
Aにバレたら嫌われる?Aに嫌われたら……
一瞬にして悪い想像が膨らみ、しばらくの沈黙の後ゆっくり振り返ればどうやら寝返りをうっただけのうようだ
胸を下ろし、再度物色を始めればタオルに洋服、下着を頂きまた丁寧に袋にいれる
良いものを貰えた…まぁ、今度結婚するから全て2人のものになるのだ
これは行動が少し早いだけでなんの問題もないと思いつつクローゼットを閉め、Aの枕元へ向かった
貴方「……」
気持ちよさげに寝息を立てており心が和むな
真田「A…必ず俺が迎えにくる、だからもう少し待っててくれ」
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みょん助(プロフ) - 無名さん» 初コメありがとうございます😭褒めてくれてとっても嬉しいです。きっと最終も馬鹿みたいに長くなるので安心してください。更新頑張ります!! (2022年8月18日 23時) (レス) id: 3e82d7f712 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - 初コメ失礼致します!いつもこの作品を愛読させていただいてました!2年だなんて…!!すごすぎます!最終なのはちょっと悲しいですが、更新がんばってください! (2022年8月18日 21時) (レス) id: b80ccc6ac9 (このIDを非表示/違反報告)
みょん助(プロフ) - 後輩@赤紫さん» ありがとうございます!!これからも頑張るのでよろしくお願いします🤗🤗 (2022年7月23日 13時) (レス) id: 3e82d7f712 (このIDを非表示/違反報告)
みょん助(プロフ) - かるぴんさん» ありがとうございます!すっごく嬉しいです!言葉に出来ないくらいに!!私も大好き!これからもよろしくお願いします🤗🤗 (2022年7月23日 13時) (レス) id: 3e82d7f712 (このIDを非表示/違反報告)
後輩@赤紫(プロフ) - お誕生日おめでとう御座います!✨🎂🎉遅すぎましたかね😇受験と夢小説、頑張ってください!😘 (2022年7月23日 12時) (レス) id: 6538b0c01d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みょん助 | 作成日時:2022年3月8日 15時