狂愛疾患

第42話 ページ45

貴方side

〜〜23日〜〜

貴方「雪だ」

夜、家の中から外を見上げていれば雪が降っていて少し積もりつつあった

外に出ようかな……でも、寒いからいいや

明日も練習だし、もう少しだけ外を眺めてから寝よう……っていうか、雪が降ったらコート整備とか面倒臭いなぁとか思っていると

ピンポーン


テレビもつけていない家にチャイムの電子音が響いた

時計を見れば10時30分過ぎ

？？…こんな時間に？電気は付けてるから居留守とか使いにくいし……

少し怖いな…と思いながらも上着を羽織って恐る恐るドアを開けると…

跡部「メリークリスマス……って少し早いか」

貴方「嘘…どうして…」

開いた先にはロングコートを着た景吾

跡部「ハッ…久しぶりの挨拶がそれか？…っと」

雪で上着も髪も少し湿っていて、寒さで鼻が少し赤くなりながらも愛おしそうに言う景吾に思いっきり抱きついた

貴方「会いたかったｯ……ずっと寂しかった」

跡部「おいおい、泣くほどじゃねぇだろ」

そう言いながらもかなり強い力で抱き締め返されて、じんわりと体温の温もりが感じる

跡部「Aと2人でゆっくりクリスマスを祝いに来た。短い間だが俺と過ごそう…A」

久しぶりに耳元で聞く彼の声は私を酷く安心させ、喜びに導いてくれるみたい

貴方「うん…もちろん。私、景吾と一緒に過ごしたい！」

第43話 跡部side→←なんだろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す