sugar of love

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土曜夜。友達とご飯を食べて帰ってきたけど、ちょっと小腹が空いちゃって…

冷蔵庫を見たけど特に何も無いな…


財布と携帯を持って部屋を出る。テレビを消す前にやっていたニュースをちらっと見た


" 本日麻浦区で通り魔事件が発生しました。犯人は未だ逃走中、本日だけで2件発生しているので周囲にお住まいの方は… "


麻浦区。正にここだ…恐いな。


少し後ろを警戒しながらコンビニへ。良かった…怪しい人はいなかった、と思う



「あれっ、Aヌナ」


雑誌を読んでいたダニエルくんと会った。スエットにTシャツとかなりラフな格好だ


『久しぶりですね』


「ああ…ヌナが酔っ払ってた時実は会ってるんだけどなー」


『うそ、、、ごめん、すっかり記憶が…』


「ソンウ、さんだっけ？ヌナはああいう人が好きなの？」


『…ダニエルくんには、関係無いでしょ』


そそくさとダニエルくんから離れてデザートを買いコンビニを出た。コンビニを出る前にダニエルくんと一瞬目が合い


「帰るの？」


…馴れ馴れしい。ただ隣に住んでるってだけなのにデフィと会ってから特に馴れ馴れしくなったような気がする。






『………っ、』


明らかに、私とは違う足音が聞こえる。


" 本日麻浦区で通り魔事件が発生しました。犯人は未だ逃走中…"


ニュースが頭を過ぎる。
いや、まさか、ね、麻浦区って広いし、こんな所に来るわけ


だんだん、近づいてくる足音。恐くなり早足になると足音も付いてくる。やばい。



家まで後100mくらい。
走れば逃げ切れる…



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