only one2

何も言えなかった ページ5

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『…ミニョン、もう行かなきゃ』


私の肩に顔を埋めて抱きついているミニョン。かれこれ5分以上この状態。


「んー、あとちょっと」



『もー、ミニョン、、』


ミニョンの胸を押してみるけど全然動かなくて…頑張って離れようとしてみるけど男の人の力には適わない。

その時扉が開いて入ってくる人。私もミニョンも気づいていなかった



TY「Aヌナ〜…って、誰？」



『、テヨン、！』



TY「Aヌナに何やってんだよ！！」


「え、ちょ、」


TY「ヌナ嫌がってるだろ！離れろ！！」

あからさまに怒っているテヨン。
私がミニョンに抱きつかれているのから離れようとしてるように見えたのだろう…テヨンに無理やり剥がされるミニョンの頭には「？」が浮かんでいた。



「え、ちょ、ヌナ」



TY「俺のヌナに近づくな！」



そう言ってミニョンを楽屋の外に出してしまった。
あー…完全に勘違いしちゃってるよ、テヨン。







TY「ヌナ…大丈夫だった？ごめんね…俺がいたらあんな人来なかったのに」



『あ、いや…』



「Aさん、テヨンさん、リハーサルです」



TY「はーい！ヌナ行こう」



『う、うん…』



TY「Aヌナは隙がありすぎるから…離れないでね」



テヨンに手を引かれて、強烈な目力でそう言われて頷くしかなかった。(いつも恐いんだけど)



TY「にしてもさっきの人…わなわんの人？いくらヌナに教えて貰ってたからってやりすぎだよ」



『……』



彼氏なんです。そう伝えたかった。
周りにはスタッフもインタビューを受けてる他の出演者もいて言えそうにないけど。



ミニョン、大丈夫かな、


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