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私だけが ページ6

「連絡先、消すね」

自分からそういったのに、離れていくその背中が恋しくて手を伸ばす。

"置いていかないで_____!!!"

─────────────────

「はっ、はぁ。夢、」

目覚まし時計をちらりと見て安堵する。

(あー…最悪)

時間に余裕はあっても、もう一度寝る気にはなれなくて、ベッドから降りる。

(今、何してるんだろうなぁ…)

夢に出てきた彼のことを考えつつ、テレビをつける。朝だし、ニュースしかないかなぁと番組をいくつか切り替えていると、さっきまで夢で見ていた彼の姿が映る。

「えっ!?」

驚きすぎて、固まる。次第に手も震えてきて、じんわりと冷や汗が滲む。そこには、結婚の2文字。

「あ、」

ハッと意識を取り戻し、すぐにテレビを消す。拒否反応が出てる自分が、なんだかおかしくて乾いた笑いが出る。

「…しょうもないなぁ、早く準備しよ」

今見たものをなかったことにしようと、私は手を動かした。

…→←…



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設定タグ:濱家隆一 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:みぃこ | 作成日時:2023年3月28日 18時

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