今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:10,685 hit
小|中|大
私だけが ページ6
「連絡先、消すね」
自分からそういったのに、離れていくその背中が恋しくて手を伸ばす。
"置いていかないで_____!!!"
─────────────────
「はっ、はぁ。夢、」
目覚まし時計をちらりと見て安堵する。
(あー…最悪)
時間に余裕はあっても、もう一度寝る気にはなれなくて、ベッドから降りる。
(今、何してるんだろうなぁ…)
夢に出てきた彼のことを考えつつ、テレビをつける。朝だし、ニュースしかないかなぁと番組をいくつか切り替えていると、さっきまで夢で見ていた彼の姿が映る。
「えっ!?」
驚きすぎて、固まる。次第に手も震えてきて、じんわりと冷や汗が滲む。そこには、結婚の2文字。
「あ、」
ハッと意識を取り戻し、すぐにテレビを消す。拒否反応が出てる自分が、なんだかおかしくて乾いた笑いが出る。
「…しょうもないなぁ、早く準備しよ」
今見たものをなかったことにしようと、私は手を動かした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
18人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃこ | 作成日時:2023年3月28日 18時