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「あ、ご、ごめん。濱くんを信用してないとか、そういうことじゃなくてね!その、「それこそ嘘やろ。俺のこと信用してへんから、そんなこと言えるんやろ…」
しゅんとして俯く濱くん。
(あー…なんであんなこと言っちゃったんだろう、)
後悔が一気に襲ってきて、何故か私のほうが泣きそうになる。
「ごめんね、本当は私が自信ないだけなの。私、ほんと芋臭くて、いつまで経っても垢抜けないっていうか…でも、さっきは濱くんの気持ち、決めつけちゃってごめん。」
アルバムを置いて、濱くんにぎゅっと抱きつく。すると濱くんは、私の肩に頭を乗せてきて
「俺も、キツイこと言うてもうた。ごめんな」
グスッと涙声で呟く。
「えぇ、濱くん泣いてるの?」
「……っ」
「ふふ、」
「…なにわろてんねん」
「いやぁ?やっぱりかわええなぁって!」
「ふっ、なんやそのとってつけたような関西弁は」
ぱっと顔を上げた濱くんは、やっぱり泣いていたみたいで、ちょっと目が赤くなっていた。
「濱くん可愛すぎるよほんと!」
ちゅっと頬に軽くキスをすると、濱くんは手で顔を隠して、
「……Aちゃんのほうがかわええわ、どうにかなりそう」
なんて今度は顔を赤くしていた。
─────────────────
「まって、昔のAちゃんめっちゃかわいない?」
「もー!そんな見ないでって!これ、あんまり写真写りよくないし」
「そんなことないで?あ、でもこの手繋いでるんは許せんわ」
「どこに嫉妬してんの!競技なんだからしょうがないでしょ!」
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作者名:みぃこ | 作成日時:2023年3月28日 18時