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馬鹿女 ページ30
「こいつもチョロかったな」
ブロックのボタンを押していつもどおりトークも削除する。
(あーあ、疲れた。)
はぁと短く息を吐く。
(わかってんだよ、こんなことしてたって、惨めなだけだってことくらい)
気づいたら涙が頬を伝っていて、俯いたまま歩けなくなって、しゃがみこむ。
「お姉さぁ〜ん?だいじょぶっす、かぁ?」
横の居酒屋から出てきたのは、明らかに酔っ払った様子の長身の男。
(だっる、)
急いで立ち上がろうとしたところで、その男がこちらに寄りかかってくる。
「うわっ!」
なんとか受け止めるが、体格差で支えるのが辛い。
(酒臭っ!!さいっあくなんだけど!!)
力を入れて向こう側へ押し返すと、その男はふらふらとよろけながら、近くの看板にもたれかかる。
当てつけに舌打ちをして、そいつの顔を一瞥する。
(?どこかで見たことある顔だな…)
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作者名:みぃこ | 作成日時:2023年3月28日 18時