Hmieさん短編集 (ページ36)

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心配しすぎページ36

「だから！心配しすぎなんだって！！」

「そんなん言わんといてよ！！Aのこと大好きやねん！！」

私の帰りが遅いことについて、言い合いをしていたはずなのに、段々と濱くんが女々しくなってくる。

「えぇ、？そりゃ私も好きだけど…！だとしても、私だってもう子どもじゃないんだし、ちょっとくらい大丈夫だって！！」

「あかん！！頼むから、俺の言うこと聞ぃてぇや…」

ガッと私の両腕を掴む濱くんに、体がビクッと反応してしまう。

「わ、わかった、わかったから腕離して…？」

「むり。なんで？なんで離さなあかんの？俺のこと嫌いなん？」

このモードになると、濱くんは本当に"面倒くさく"なる。

「違うけど！いきなりでびっくりしちゃったし、ほら、もうお風呂入りたいから…」

「そんなら俺も一緒に入る」

「はいはい…って、え？」

彼の思わぬ言葉に聞き返すと

「早よ行こ～」

と強引に彼に手を引かれた。

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「は、はまく、ん」

「ん、大丈夫か？ごめんなぁ、Aがかわええからつい」

へなへなと力が抜けた体は、彼に支えてもらわなければ、立つこともままならない。

「っ！ゃ、」

「ええから。俺の言うこと聞いとき」

サッとお姫様抱っこをされて、その恥ずかしさから抵抗しようとすると、ピシッと遮られる。

「ふく、」

「着てもすぐ脱ぐことになるで？いらんやろ」

私をベッドに押し倒し、見下ろす彼にドキドキする。

「…なぁ、俺かっこ悪い？」

弱々しい声で、泣きそうな顔で聞いてくる彼の首に腕を回す。

「ううん、濱くんはいつでもかっこいいよ。今も」

安心して、そう言い聞かせるように彼を見つめる。

「そんならええわ、Aにそう言ってもらえるんなら」

その言葉を最後に、私達はまた体を重ねた。