Hmieさん短編集 (ページ3)

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些細ページ3

「ふ、ふふ…」

スマホを見ながら笑いを堪えて小刻みに震える私に

「ん？なんや？」

と山内さんが画面を覗き込んでくる。

「俺らやん」

と満足気にニヤける山内さんの様子に途端に恥ずかしくなり、

「だって、面白いじゃないですか！ほんとに！私大好きなんですよね～」

かまいたちの魅力を山内さん本人に語っているといつの間にか濱家さんも参加してきて

「Aちゃん何してるん？」

と真後ろから肩越しに濱家さんが覗いてくる。しかも私の肩を掴んで。

「え！ああ、いやそのお二人の動画面白いなって、」

振り向くと濱家さんとのあまりの距離の近さに動揺を隠せない。

「ほんまに？Aちゃんに言われるとかめっちゃ嬉しいわ！」

くしゃっと笑うその顔に、ドキドキが止まらない。

「いえいえ…！また面白い動画期待してますね！」

顔と触れられている肩の熱をごまかすように私は立ち上がり、急ぎ足でその場を離れる。

「なんや寂しいな～もうちょっと一緒におりたかったんやけど」「あからさまやなほんま」