可愛いからいいのに ページ25
田中side
『えっ！』
｢A､どうした!?｣
久しぶりにベランダで煙草を吸って居たらAが突然大声を上げたから何事かと思って来たらめちゃくちゃ慌ててテレビを消していたA｡
『っ､あ､なんでもない』
｢…隠すなよ｣
『違う､ほんとになんでもない』
｢…本当に?｣
『うん､テレビにびっくりしただけ』
｢ふーん｣
大体目星は付いたからテレビを付けた｡
『あっ､待って､樹っ､！』
案の定､俺が出てる『うきわ』がやっていた｡
確か今回はキスシーンがあったはず｡
…まぁ､それに驚いたんだろう｡
『…もう寝る』
｢Aちゃーん?まだ早いよ?｣
『やだ』
｢そんな泣きそうな顔なのに逃がすわけないじゃん｣
『っ離してってば｡泣きそうじゃないし』
｢嫉妬した?｣
『…何に?何も､見てないけど』
嘘ついてるのバレバレだって笑
強がるAがとても可愛くてつい意地悪しちゃう｡
｢この撮影楽しかったなぁ…でも俺結構テンパっちゃって何回もキスシーン､撮影しちゃったんだよね笑｣
これで素直になるだろうと思って言ってからAを見ると､もう目には涙を浮かべて身体を震わせていた｡
｢(やべっ…やりすぎた)｣
『っ…そんなに､楽しかったなら私と別れればいいじゃんっ！泣 何で私に言うのっ､もうっ､分かんないっ…樹のばかっ！！泣 離してよっ！ねぇっ！』
｢A､ごめん､やりすぎた｡そんな何回もやってないよ｡Aが可愛くて意地悪しちゃった｣
『じゅり､ばかっ泣
私だって､ドラマの役にまで､嫉妬するの､やだっ泣』
｢何で?｣
『っ､だって､子供っぽくて､めんどくさいでしょ?泣』
｢そんな事ないよ｡可愛いから良いのに｣
だってそれだけ俺の事好きってことじゃん｡
これ以上ない幸せでしょ?
｢俺のドラマ見てくれてありがとな｡今度からは一緒に見ような｣
『じゅり､』
｢ん?｣
『ちゅー､いっぱいして』
｢…！分かった｣
か､可愛すぎない? 涙目で上目遣いでそんな可愛いこと言わないでよ｡理性保つの大変なんだから｡
『んっ､んんっ､んぁっ…//』
｢あれは田宮くん｡樹が1番好きなのはAだよ｣
『もっかい言って』
｢俺が1番好きなのはA｡愛してるよ｣
『んふふ､Aも大好き』
『これからもいっぱい嫉妬しちゃうかも｡ごめんね』
｢良いよ｡その度に俺が好きなのはAって言うから｡教えてあげるから｣
『…ありがとう』
俺的には可愛いからずっとこのままで良いんだけどね｡
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美紀(プロフ) - 移行おめでとコロナウイルスと最近寒くなってきたから気をつけてね (2021年11月7日 14時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わか | 作成日時：2021年5月15日 0時
