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そのまま土曜はすぐにきて
私の家に集まった
棚の中も色んな本や辞書が
バラバラに入っていたがちゃんと整理をして
麦茶を入れてみんなを待った
「ここわかんない」
「俺もそれはわかんない」
有香と紫耀はやはり点数ぐらいの知識で
岸くんと一緒に教えるのが精一杯だった
「これはAの座標とBの座標とOの座標を求めて
台形の式はこれでしょ？それにこの三角形とこの三角形を加えて，こっちの三角形を引いてあげたら
ここの面積がでるよ」
そんな説明をすれば
予想通り2人の顔はポカンとしていて
その後に岸くんが上手い説明をして
だんだんとあーなどと言い納得していた
「この人って何したんだっけ？」
と珍しく岸くんが聞いてきたので
「歴史の辞書ならその棚に入ってるよ」
と説明するとちょこちょこその棚の方へ
立ち上がり歩いていった
「どうしてAはもっと賢い高校行かなかったの？」
「それ俺も思ってた
中学の頃から90が当たり前だったじゃん」
と2人が聞いてきて
少し胸がドキッとした
誰にも聞かれた事がなかったし
理由を知られたくはなかったから
「まあそんなに勉強好きじゃないし
一時期は考えてたけどね，辞めたんだよね」
そういうと2人は納得したように
問題に取り掛かった
その時岸くんが帰ってきた
「遅かったね」
「まあ」
その時私は気づかなかった
岸くんが本棚に入れていた
東京の大学の本やドリルを見てしまったことを
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作者名：ライオン | 作成日時：2019年10月6日 20時
