どこ ページ17
『はぁ･･･はぁ･･･』
何も考えずに
走って
走って
走りまくった。
ここ、どこだろう。
走っている間の頭の中は爆豪先輩への恐怖に冒されていた。
周りなんて全く見えなかった。
無我夢中で走ってたどり着いた先は人気のない空き教室が並ぶ6階。
私6階分も階段全力ダッシュしたのか。雨の日の陸上部かよ。
とりあえず休憩できる場所をと磨りガラス越しに積み重ねられたダンボールが見える、階段のすぐ左隣の教室へ入った。
「はぁ･･･」
1人になった安堵感からか、もしかしたら人生で初めてするかもしれない独り言が次々と出てくる。
「･･･まじ最悪。なんであの時泣いちゃったんだろ。あの時私が爆豪先輩の謝罪に対して泣かなければ今頃こんなに怖いと思わなかったはずなのになぁ･･･。骨抜さんにも気遣わせてマジで私ただのめんどくさいやつじゃん。
上鳴さんも瀬呂先輩も切島先輩も黒色さんも、みんな優しすぎでしょ･･･」
もやもやもやもや
物理的にではなく精神的に苦しいってこんな状況を言うんだなって実感した。
大きく息を吸う。
発声という名の深呼吸をこれ程深く体感したのは初めてだろう。
もやもやの解消となる大声を上げた。
「あー！！もう！！全部全部全部めんどいめんどいめんどい！！もう学校来たくない！！爆豪先輩もみんなみんなだいっ･･･」
きらいだと、続くはずだったのに。
「んな事言うんじゃないよ」
大きな手で口を塞がれた。
私の顔なんかより全然大きな手。
振り返ってみると立っていたのは小汚いおじさん。
「え、ふ不審者･･･？！！」
「違う落ち着いて。俺ァ2-A担任相澤消太だ。不審者じゃない」
「相澤、先生･･･？」
本当にこんな小汚い人が先生なのだろうか。
信じきれない疑心もありつつ名刺を見せられて一応は納得した。
「君、名前は？」
「あ、1-AのAAです･･･ごめんなさい。不審者だなんて･･･」
「いいよ。慣れてる」
「･･･」
「･･･」
会話が続かない･･･！
「･･･あの、どこから聞いてましたか？」
「あー、最初っから全部」
終わった終わった完全にやった。
先生相手に先輩の愚痴聞かれるとか流石にやらかしすぎでしょ。
怒られるなー･･･めんどい。
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あんころもち(プロフ) - ゆはずさん» お返事遅くなっちゃってすみません！亀更新でホントに申し訳ないんですけど気長に待っていただけると嬉しいです！頑張ります！ (2021年12月27日 18時) (
レス) @page16 id: 56f1932e3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆはず(プロフ) - 大好きな二人…！！骨抜くんも黒色くんも好きなので嬉しいです！！いい作品見つけた…！無理はしない程度で更新頑張ってくださいね！楽しみにしてます〜！ (2021年10月17日 16時) (レス) @page13 id: f442b426e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんころもち x他1人 | 作成日時：2021年7月18日 21時
