「良いわけねーだろ ページ13
「良いわけねーだろ。チキってんなよ黒色」
初めて聞く骨抜さんのドスの効いた声に体が震えた。
「･･･うん。やっぱダメだ。Aちゃんが良くても俺がダメ･･･です。」
最後丁寧語になるの黒色さんっぽい。そんなことを思っているうちにまた第2の抗争が始まる。
「あ、ば、爆豪くん、ああ、謝って･･･」
「あン？！てめーもかよ！」
「ひっ･･･！」
ガン飛ばされただけで悲鳴を上げる黒色さんは少し頼りない。
けど私のために勇気をだしてくれているという事が1番嬉しかった。
でももうそろそろ2人からの謝れ攻撃に爆豪先輩がブチ切れそうになっている。
･･･2人止めなきゃ。
「あの、私はほんとに大丈夫なんで。」
「だからさ、Aちゃんが大丈夫でも俺らが大丈夫じゃないって言ってんじゃん」
「あのでも、」
「い、いいから。Aちゃんはもう泣かせないから。」
言っていることはかっこいいが爆豪先輩ばかり見て途端に冷たくなった2人にまた悲しくなる。
「･･･っ、なん、で2人とも、話聞いてくれないんですかっ･･･！」
今度は声を上げて泣き喚いてしまった私に6人はぎょっと目を向けた。
「骨抜さんも黒色さんも、私は大丈夫って言ってるじゃないですか･･･！爆豪先輩はこういう人なんでしょ？分かってますから！
お2人がこれ以上私の話聞いてくれないならマジ絶交なんで！切奈ちゃんにも言いますし！」
いきなり大声を上げた私を優しく包んだのは上鳴さんだった。暖かい腕で柔らかく私の頭を撫でてくれている。
「あのさー、分かんねーわけ？女の子泣いてたらすぐ涙拭うのが普通だろ！目の前で言い争いして放置とかマジでありえねーよ？」
「お前らマジでいい加減にしろよ。ここまで泣かせてんの爆豪だけじゃねーだろ」
瀬呂先輩も日中の穏やかな顔とは違う、険しい顔をしていた。
切島先輩はおろおろしている。
「え、お、上鳴ハグ･･･」
「とにかく！Aちゃんは今日はもう帰すから！喧嘩はお前らだけでやれってこと！･･･大丈夫？ごめんね。不安にさせちゃって。」
上鳴さんはモテないと言っていたが絶対うそだ。隠れファンとか多いはず。
「じゃ俺ら送ってくるから。お前らどうにかしとけよ。切島よろしく」
「お、おう！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんころもち(プロフ) - ゆはずさん» お返事遅くなっちゃってすみません！亀更新でホントに申し訳ないんですけど気長に待っていただけると嬉しいです！頑張ります！ (2021年12月27日 18時) (
レス) @page16 id: 56f1932e3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆはず(プロフ) - 大好きな二人…！！骨抜くんも黒色くんも好きなので嬉しいです！！いい作品見つけた…！無理はしない程度で更新頑張ってくださいね！楽しみにしてます〜！ (2021年10月17日 16時) (レス) @page13 id: f442b426e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんころもち x他1人 | 作成日時：2021年7月18日 21時
