時計の短針が ページ11
時計の短針がちょうど西を指す時、共有スペース横の玄関の扉が開いた。
と共に女子たちの悲鳴が上がる。
「よっす！あ、Aちゃん居た！」
「おいクソチビ。ツラ貸せや。」
どこへ移動してもクラスメイトの目がある為、一旦寮の敷地外に出る事となった。
「･･･まだ怒ってらっしゃるんですか？」
そう尋ねると昼と同じメンツの4人の内3人がため息をついた。
「もー完全に怯えちゃってるよ爆豪。どーすんのこれ？」
「あぁ?!知るかよ！」
「あー、あのな！爆豪やっぱ触っちゃったこと気にしてて謝りたかったらしくてさ！ホラはよ言え爆豪！」
「っせぇ急かすな！！」
あ、やっぱり爆豪先輩って可愛らしい人なんだな。
でもやはり可愛いという言葉は世界一似合わないと思うけど。
「･･････わ、」
わ･･･？
「悪かったなぁドチビ？」
「あっコラ爆豪！」
上からニンマリとした笑顔で見下ろされるなんて爆豪先輩ファンにはご褒美でしかないだろう。
だが生憎私はファンでは無い。
当然憤りを感じた。
「･･･なんでチビばっかり言うんですか。」
「あ〜？お前がチビだからだろーがよ？」
半笑いでそう言う爆豪先輩にゲンコツを食らわす他の3人。
暴れる爆豪先輩を切島先輩が取り押さえている間に上鳴さんと瀬呂先輩が謝ってくれた。
「や〜、まじでごめん！」
「俺からも謝るからさ、こいつちょっとアレなもんで･･･」
「アレってなんだクソじょうゆ！」
謝るという行為は本来お互いに清々しくなれる行為の筈なのに。
チビだなんて言われちゃ清々しくなんてなれるわけが無い。
それに私だって好きでこの身長になった訳じゃないし。
ここまで言われて平気でいられるのなんてよっぽどメンタルが強い人くらいだ。
残念ながら私は強い方ではない。
当然、
「･･･っ、」
涙が溢れてくる。
「わー！まじでごめん！爆豪も本気で思ってる訳じゃないから！マジごめん！」
「何女子泣かしてんだよ爆豪！」
「泣かしてねーわ！こいつが勝手に泣いたんだろーが！」
「えと、大丈夫？はいハンカチ、綺麗だから。ごめんね。おい爆豪謝れよ?!」
「うるっせぇ指図すんなアホ面が！！」
「い、いえっ。大丈夫ですのでっ･･･」
「大丈夫じゃねーじゃん。あ、そうだ黒色！黒色呼ぶわ！」
ん？何故黒色さんだ。
あ、そうだで何を思いついたのだろうかこの人は。
「え?!なんで黒色？つか黒色ってB組のだよな？」
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あんころもち(プロフ) - ゆはずさん» お返事遅くなっちゃってすみません！亀更新でホントに申し訳ないんですけど気長に待っていただけると嬉しいです！頑張ります！ (2021年12月27日 18時) (
レス) @page16 id: 56f1932e3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆはず(プロフ) - 大好きな二人…！！骨抜くんも黒色くんも好きなので嬉しいです！！いい作品見つけた…！無理はしない程度で更新頑張ってくださいね！楽しみにしてます〜！ (2021年10月17日 16時) (レス) @page13 id: f442b426e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんころもち x他1人 | 作成日時：2021年7月18日 21時
