21話 ページ24
放課後ーー
妃「、、、ば、爆豪君はいるかしら、、」
私は、とある理由で一年A組に訪れていた。
その理由というのは。
春咲「わ、、！これが、ヒーロー科、、！」
百歌ちゃんに頼まれたからである。
今まで同性の友達が出来たことがない私は
百歌ちゃんが慕ってくれるのが嬉しくて
普段なら絶対断るであろうことにも頷いてしまったのだ
それに。
春咲「私、小さい頃はヒーローになりたかったんです
でも、体が弱くて、学校にもまともにいけなくて。
ヒーローには、なれないって。
だから、少しでも、私の憧れを見てみたいんです。」
こんなに、切実に頼まれたら断る事なんてできない。
そういう訳で、放課後に爆豪君を迎えに行くついでに
ヒーロー科を覗きに来たのだ。
？「爆豪、女の先輩が呼んでる。」
爆豪くんを呼ぶようお願いすると
紅と白の頭をした男子生徒が知らせてくれた。
すると。
？「え！？爆豪！？まさか、、告白！！！」
？「Loveの匂いがする！！」
などなど。
にわかに教室がうるさくなり、あっという間に
取り囲まれてしまった
春咲「あわわ！」
百歌ちゃんは驚いたのか、私の背中に隠れてしまう。
どうその場を収めようと頭を悩ませていると。
爆豪「なんでいるんすか」
爆豪君が教室からでてきた
？「え！？爆豪公認なのか！？
まさか、、彼女とか、、？」
？？？「え〜！！意外なタイプ〜！！」
頼みの綱が来たと思ったのに、余計に自体は悪化して
あたりはお祭り状態である。
妃「、、、この騒ぎ、どうにかしてくれない？」
袖を引いてそう頼むと、爆豪君はうざったそうに
溜息をつき、声を張り上げた。
爆豪「黙れ！コイツは図書委員の先輩だっつーの！」
鶴の一声で、その場が静まりかえる。
そして、あ〜噂の人か！と全員が納得した。
春咲「先輩って、やっぱり有名人なんですね！」
私の背中からひょこっと顔を出した百歌ちゃんが
尊敬の眼差しでこちらを見る。
妃「そんないいものじゃないわよ。」
少し困って、そう笑うと爆豪君が
怪訝そうにこちらを見た。
爆豪「ソイツ、誰っすか。」
そう言えば、爆豪君には紹介していなかった、と思い
百歌ちゃんを前に出す。
妃「この子は春咲百歌ちゃん。
体が弱くて最近まで登校できてなかったらしくて。
今日から一緒に図書委員の仕事を
やってくれることになったの。
同じ一年生だし、仲良くね。」
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作者名：ゆるふ | 作成日時：2022年2月11日 9時
