13話 ページ15
図書室ー
妃「爆豪君、、、あれ程有名人なら
予め言っておいて欲しかったわ。」
あれから教室を出て、旧校舎へ着くまで
私はいわゆる針のむしろだった。
成績優秀、将来有望
黙っていたら、相当な美形
そんな彼は、この学校の中で
有名人だったらしい
何でヒーロー科でもない
こんな地味な女を連れているんだ
そう言いたげな視線が無遠慮に私に向けられた。
お陰で疲労困憊な私を彼は鼻で笑う。
爆豪「あんた、体育祭見てねぇんか。」
雄英体育祭。
今の日本では1番大きいスポーツの祭典。
しかし、インドア派の私としては一切興味はなかった。
元々、家の方針的に参加も許されなかったのだ。
観戦だけなどつまらない。
そう思って、執事達と一緒に屋台を見て回っていたら
いつの間にか終わっていた
それが正直なところだ。
それに、爆豪君がこれ程まで有名だと知っていたら
私は彼に図書委員の手伝いなど頼まなかった
妃「目立っては、、、いけないのに。」
私の呟きが聞こえたのか聞こえなかったのか
彼は小さく舌打ちし、カウンターの席へと座った
爆豪「んで、アンタ勉強教えてくれんだろ？」
私の目の前に広げられたのは
大量の参考書と問題集たち。
中には授業では履修しない範囲のものもある
けれど、これくらいなら許容範囲。
妃「まあ、引き受けてもらったからには
しっかり教えてあげるわ。」
今更グダグダ考えたってもう遅い
そう思って私は大量の参考書たちを手に取った
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作者名：ゆるふ | 作成日時：2022年2月11日 9時
