11話 ページ13
妃「ただいま。」
屋敷に帰ると執事達が出迎えてくれた。
妃「今日はみんな揃っているのね。」
そう言うとロノとバスティンが恥ずかしそうに
頭を下げた。
妃「大丈夫よ、
もうハウレスにこってり絞られたんでしょう」
それよりも、今日は話したいことがあるのだ。
妃「みんな、相談があるの。」
私が真剣な顔で姿勢を正すと
執事たちも何かを察したのか黙ってこちらを向いた。
妃「、、、実はね。」
話終えると、執事たちの反応は様々だった。
反対するもの、賛成するもの、
どちらとも取れない反応のもの。
ハウレス「主様。その、爆豪さんという方は
どういった方なのでしょうか。
主様を疑う訳では無いのですが、、
信頼出来る方なのか、確証がありませんし」
ハウレスの質問も、勿論聞かれることは想定していた。
妃「そうね、彼もヒーローの卵。
ストイックそうな人だったし
経歴に傷が付くようなことはしないと思うわ。
それに、人への信頼。
これは我が社の、いえ、妃家の理念です。
貴方たちは皆、この理念に救われたのでしょう。
忘れたのかしら？」
しんと静まり返った空間で発言したのは、フェネス。
フェネス「みんな、主様のことを応援しないか？
勿論、心配なのはわかる。
俺だって主様に何かあったらと思うと怖いよ。
でもなにかに挑戦することも大切だと思う。
今は俺達が見守るべきところじゃないかな。」
フェネスの優しい眼差しに
全員が仕方ないな、と息をつく
ロノ「俺は、主様のことを応援するぜ！
楽しそうな主様を見るのは好きだしな！」
ロノは楽しそうに笑うと
私の背中をポンっと押してくれた。
大変な事が多い学校生活だけれど
少し楽しみになって、思わず笑みが溢れた
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作者名：ゆるふ | 作成日時：2022年2月11日 9時
