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はじめ side
Aが家に帰ってきて、父と会った時少し怯えていたが2人で話し合うことになり僕達はその部屋から撤退し、今は寝部屋にみんないる。
やふへゐくんとともたかに事情を説明し、やふへゐくんから愛人さんに遭遇したということを聞いた。
でもやふへゐくんのナイス語彙力で抜け出したという。さすがだぜ。
と「もしかしたら、Aはここからいなくなるんですかね〜」
ともたかがボソッと言う。
俺はその言葉にハッとする。
た「そうですよね、可能性は0ではないですよねー」
や「またHAPが汚れる……」
だ「美味しいご飯たべれなくなるのか〜……」
Aがいなくなる、となると俺はどうなる?
今までの幸せな毎日がなくなる?
それは嫌だ……でも、俺が突っ込んでいいことじゃない。
え?でもあり得る?
Aはまだ俺のことが好きじゃないと思う(予想)
さすがに家族には勝てんし。
ああ、やばいかも。
俺の人生の終わりかもしれない。
癒しがなくなるなんて、耐え切れない。
た「はじめさん、しっかりしてください。Aが来ましたよ」
は「ハッ!」
所沢に顔を埋めて窒息しかけると、話し合いを終えたAが心配そうに俺を見ていた。
「大丈夫です?」
は「A!……結果は?」
「実家に、戻ることにします」
Aの一言で凍りついた。
は「そ、そか」
ショックで、目の前がクラクラする。
「でもまた戻ってきてもいいですか?」
は「へ?」
「実家に時々帰るくらいで、私はここに住みたいんです……わがままですが、いいですか?」
畑のメンバー全員が首が取れるんじゃないかと思うくらい頷く。
「はじめさん……いい、ですよね?」
は「あっ……あったりめぇだああああ!!!!」
涙が弾け飛ぶ。
やったぁ!
幸せハッピーライフはまだまだ続く!
Aを胴上げして喜んだ。
それを見ていたAの父親と目が合い、駆け寄る。
は「いいんですか?それで」
父「『楽しいこの場所が好き』なんて言われたら……了承しないわけにはいかなかった……」
なんだかんだ言って、お父さんもAのことが好きなんだ。
は「……あの」
騒ぐ畑のメンバーとAに聞かれないように小声で話す。
は「……Aを幸せにしたい、って言ったら怒りますか……?」
父「それは……?」
は「……僕の、奥さんに……」
お父さんは驚いた表情をしたが、すぐに返事を聞かせてくれた。
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作者名:999 | 作成日時:2019年6月4日 2時