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A side


「ようへいくん、怖いですね」

や「いやぁ、あれぐらいしなきゃ逃してくれない気がして」

と「咄嗟の判断でした〜、さすがです〜」


トマトクンの運転で、別の場所へ移動する。

後から聞いた話によると、やふへゐくんの言ったことは私が前に少しだけ話したことを覚えていて、それを噛み砕いた結果だと言っていた。


わかるのは、頭がいいんだなってことだ。


「……すみません、私のせいでこんなことに巻き込んでしまって」

や「まぁ、必要な社会経験だと思えば……」

と「こんな時もありますよ〜」


その時、やふへゐくんの携帯が鳴る。


や「あ、もしもし」


電話の相手はだいちさんのようだ。


や「あ、はい、わかりました」


電話はすぐに切れて、


や「戻ろう」


やふへゐくんがトマトクンに指示を出す。


や「あと、Aさん」

「はい?」

や「HAPに、あなたのお父さんがいます」

「え?」

や「話し合いたいとのことで、Aさんの判断に任せます。この話に僕達は首を突っ込めないので」


やふへゐくんはそれだけ言って携帯ゲームを始めた。

意外に真面目な人なんだな、と思いつつ父に久し振りに会う緊張をほぐすために窓の外を見ていた。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:999 | 作成日時:2019年6月4日 2時

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