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A side
私はトマトクンとやふへゐくんに連れられ、近くのショッピングモールに来ていた。
「どうしたんです？急に」
連れ出してきた2人に問いかけてみるが、2人はなかなか答えない。
なんだろうな、と私の足が止まる。
？「あらぁ、奇遇ね」
汗がドッとでて、血の気が無くなるのを感じた。
「……まい、さん」
や「え？誰？」
と「知り合いですか〜？」
？「うふ、どうも〜？Aちゃんのお母さんの、須賀舞で〜す、お2人共よろしくね〜？」
や「あ、よ、よろしくお願いします」
と「どうもです〜」
2人はぎこちなく挨拶をする。
舞さん。
父の愛人で、私をいじめた人。
父が豹変し、私を追い出すきっかけの人。
この状況は、よくない。
「2人とも、いこう……」
2人の手を掴んでその場から離れようとするが。
舞「えぇ〜？せっかくなんだし、一緒にお買い物しましょうよ〜？」
「い、いやそれは……」
舞「私も話したいことたくさんあるしぃ」
ほぼ強引に、私の腕を引っ張り近くのカフェに引きずり込んだ。
やふへゐくんとトマトクンも状況が読めていないようで、とりあえずついてきた。
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舞「あなたのお父さんがコソコソ何してるのか気になってるからついて来ちゃったの」
「……」
舞「あなた、有名YouTuberの下で暮らしてるんですって？一目会いたいのよ、案内してくださる？」
カフェに入りコーヒーを出され、質問攻めにあう。
喋らなくても彼女は話を続け、私ややふへゐくん、トマトクンの表情を読み取っているようで、嫌な感じがする。
と「すみません、用事があるので失礼してもいいですか？」
舞「えぇ〜？じゃあ連絡先を教えて？あなたたちとまた話したいのよ〜」
なかなか逃してもらえず、困っていた。
その時。
や「あの」
舞「ん？なぁに」
やふへいくんが遂に口を開いた。
や「僕達はあなたに話すことなんてないので。連絡先も、他人のあなたに教える筋合いなんてないです」
はじめさんを守るためにやふへゐくんが言った。
さすが、と内心ガッツポーズをする。
や「それに」
やふへゐくんが不気味に笑う。
え？と私は目を疑うが確かに笑っている。
や「Aさんを追い出すきっかけになったのは、お父さんの愛人だったあなたですよね？それに関して僕達は1ミリも許してませんから。では、失礼します」
やふへゐくんは私の手を強く引いて2000円を置いてすぐにその店から出た。
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作者名：999 | 作成日時：2019年6月4日 2時
