第12話 男の子の部屋 ページ14
.
「多分家族居るから言ってくる。
ちょっと待ってて。」
「本当にごめん月島君…」
家族の方々に真向かいに住み始めた転校生が
初日から鍵を忘れたから
家に入れて上げるしかなくなった
と、説明している月島君を想像しているだけで
夏なのに申し訳なさからの鳥肌が立つ。
―――
3分もしないうちにドアから
顔を出した月島くんが一言
「どーぞ。」
とだけ言った。
本当に反省しております。一生鍵忘れません。
「お邪魔しますすみません」
入った瞬間甘いお菓子の匂いがした。
『いらっしゃ〜い！全然気にしないで！』
出てきたのは私のお母さんと
同年代とは思えない程綺麗な
月島君のお母様。
「本当にすみません…
急にお邪魔してしまって」
『全然！いいのよ〜！お名前は？』
「梅苑Aです」
『可愛い名前ね〜！
Aちゃんのお母さん先週引越しの
ご挨拶わざわざ来てくださったのよ〜！』
「そうだったんですか！」
…月島君のお母さん
優しすぎて涙出てきそう。
『そうそう！これから蛍と
ぜひ仲良くしてあげてね』
「こちらこそです
ありがとうございます…！」
『蛍の部屋そこだからそこで
待っててくれる？
すぐお茶とお菓子用意するね！』
…本当に申し訳なさ過ぎて…
でも家に入った瞬間鼻腔を突き抜けた
甘い匂いのお菓子を持ってきてくれると
聞いて少し胸が高まっていた。
…のは内緒。
…ていうか月島君のお母さんは
この部屋に入って待っててって
言って下さったけど
.
男の子の部屋に本当に
入ってもいいんだろうか。
.
「…入りなよドアの前に突っ立ってないで」
「ご、ごめん 失礼します〜…」
入ってみると質素でよく片付いた部屋だった。
月島君らしいかもしれない。
「男の子の部屋ってこういう感じなんだね」
「そんなもんなんじゃない。」
「…」
気まずい。気まずすぎる。
まだ一緒に帰っていた時の方が
気まずくなかったな。
―――
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こゆき(プロフ) - コメント失礼します！凄く面白くて読むのが止まりません笑 あと、名前...雪乃って出てきてちょっと嬉しかったです←これからも頑張ってください(*≧∀≦)ゞ応援してますます(●´ω`●) (2019年3月17日 12時) (
レス) id: ad5a4dec64 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる(プロフ) - mxoxo8さん» ありがとう御座います〜〜〜！！！これからも是非是非読んでください！一気読みなんて言われると嬉しすぎて禿げます笑 (2019年2月13日 0時) (レス) id: 1c4b9eb6ac (このIDを非表示/違反報告)
mxoxo8(プロフ) - おもしろくて一気読みしました！！ツッキーカッコいい！！ (2019年2月12日 13時) (レス) id: 661e333cac (このIDを非表示/違反報告)
永瀬るん(プロフ) - ちろるさん» しっかり寝ます！笑いえいえです！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 26c5b4db48 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる(プロフ) - 永瀬るんさん» えええありがとう御座います！！！でもちゃんと寝てください！！笑これからも是非読んでくださいませ〜〜！！コメントありがとう御座いました！！ (2019年2月6日 18時) (レス) id: 1c4b9eb6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちろる | 作成日時：2019年1月29日 1時
