-実況者- 【私が必要なんでしょ？】② (ページ10)

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kiyo side

久しぶりに会ったAはお洒落してて、

ああ寒い中まっててよかったと心から思えた。

俺はAに会えた喜びを噛み締めながら話しかける。

俺ができる限りの気遣いをする、横を歩いてるAは多分なんでこんなに優しいのかわかってないと思う、

俺だってこんなに人に優しくしたいと思ったことはないのだから。

家について前みたいに冷蔵庫に買ってきたものを整理してくれるA

俺が後ろから抱き締めると肩がﾋﾟｸﾘとする、

Aから香る匂いを吸い込む、

はぁ…落ち着く、

俺の…だよな？

そう頭で考えていると体が勝手に動く

――――――――――――ﾁｭｯ

Aは驚いた顔をしてすぐに顔を赤く染めた、

んだよ…くそかわいいじゃねぇか…

自分の理性に問いかけるようにして俺はその場から離れる、

リビングでAを待っているとスマホにlineの通知がきた、

レトさんキヨくん今日家行ってもいい?

いやいや、駄目だ。

返信を返そうとしたとき隣にAが座る、

後で…返信すればいいか、

隣に座ったタイミングを見計らい俺は聞きたかったことを聞く、

レトさんはこいつが泣いていたことを知っている、

俺は知らないのに。

なんで俺にいってくれなかった？

俺じゃ頼りない？

色んな気持ちが飛び交うなかで俺は言葉を少しずつ紡ぐ。