-実況者- 【私が必要なんでしょ？】② (ページ26)

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「ねーほんとに泊まるの？」

レジで会計を終えて歩くキヨに投げかける

『なに嫌なの？』

「嫌じゃないけど…」

するとキヨはハッとした顔をして、

『明日仕事？』

「ううん、２連休」

『じゃあ荷物取りに帰って、俺んちいこ』

あれ？話し通じてない？

もういいや、泊まろう、きっと変なことしないだろうし！

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「お待たせ！」

『よし行くか、』

荷物、とぶっきらぼうに言いつつも荷物を持ってくれるキヨ

優しいなぁ

家につくと何故か前来たときより片付いていて、

「あれ？綺麗になった？」

『おう、もう年末だしな』

と掃除したことを知らされる、

へー…掃除とかするんだ…

『俺これ飲もーっと』

「私これ～」

何だろこのかんじ、久しぶりにわくわくする

お酒を飲みながらゲームをして、疲れた頃

『疲れたし、映画見て休まね？』

「いいよー、なに見る？」

『見たかったやつあんだよね』

「お！じゃあそれ見よ！」

『好きじゃないかもしれねーけど…』

「いいよいいよ、見よ」

久しぶりに遊ぶんだ、好きなものを見させてあげたい

このときの気持ちを裏切る展開になるとは、私は知らなかった。

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kiyo side

『ん、ぅ…ぐ、…』

「あれ？どうした？ｗ」

俺の誘いにまんまと乗ったこいつは半べそをかいている笑

面白すぎる…笑

俺がどうした？と問いかけると言葉もはっさずにぶんぶんと首を横に振る

「この映画見るのやめる？」

『う、うん…大丈夫、おも、しろぃ』

涙が流れそうなのを我慢しながら話している、

多分こいつは俺がこの映画が好きだと思ってて、

意地悪されてるとか思ってないんだろうな…

「あ、」

俺は画面を指差す

すると血まみれの男が突然出てくる

『ﾋｯ!!!!』

吃驚したのか俺の腕を掴んで震えるA

俺は映画そっちのけでAの顔をガン見する

『な、ぁに…？』

涙目で上目遣いをするAはめちゃくちゃ可愛くて

「ごめん、意地悪した」

俺が罪悪感からそう告白すると

『ぇ、ん？』

困惑するA

「だから、お前が怖がると思ってこの映画選んだ」