-実況者- 【私が必要なんでしょ？】② (ページ15)

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「んー！おいひー！」

わたしは和風ハンバーグを食べながら話す

『えーいいなぁ、俺も食べたい。』

ずるい、という表情で私を見るレトさん

「食べます？」

私が皿をレトさんの方へと寄せようとしたその時、

『あー』

え？

レトさんは口を開けて、中に入れてと指示する。

こ、これってあーんだよね！？

私は恥ずかしい気持ちを押さえて、仕方ないと言いきかせてあーんをする。

『んー！うまい！』

食べた瞬間驚いた顔をして、満面の笑みでおいしい！と喜ぶレトさん

かわいい…

「よかったです笑」

『じゃあ俺もお返し、』

するとレトさんは自分が頼んだ刺身を私の方へと運んだ、

「あ、あーん」

『おいし？』

緊張して味がわかんない…

「すごく美味しいです」

『良かった～』

そのあともシェアしながらたくさん食べたり、ゲームの話をたくさんした。

「すいません、奢ってもらっちゃって」

『いいのいいの、突然誘ったし～』

お酒を飲んで気分がいいのかふわふわとした口調で話すレトさん

『んーおいしかったー』

しばらくして、別れ道でレトさんはとまる。

「あ、ありがとうございます！じゃぁ私はここで…」

ｶﾞｼｯ

私は腕を捕まれ振り返る

『…き、』

？

なにかいってる？

「どうしました？」

『す、き…。』

「へ、…？」

吃驚してレトさんの顔を見ると、暗がりの街灯の柔い光でも分かるくらい赤くなっていた。

少しの沈黙の後

『俺のこと好きってなるまで、諦めへんから。』

さっきまでのふわふわした口調は消え去っていて、はっきりとまっすぐと伝える

「は、い。」

緊張のあまり言葉がつまる

一歩レトさんが私に近づく、ドキドキと鼓動は早くなる。

『あ、んさ…』

私が恥ずかしさと緊張で俯いていると、私の視界にレトさんの手が写る

その手はモゴモゴとしていて緊張しているんだと一目で分かる。

レトさんも緊張してるんだなぁ…そんなことを思っていた時

ｷﾞｭｯ

ゆっくりとレトさんが私を抱き締める。

『今日はありがとう、』

私も顔をあげて「こちらこそ、」と返す。