-実況者- 【私が必要なんでしょ？】② (ページ12)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:16,824 hit

#51 ページ12

私はキヨのあの驚いた顔が忘れられなくて、

もう一度会いたいそう思って何度もlineをした。

でも返っては来なくて、忙しいのかな…？

レトさんに連れ出されたあの日、

私は正しい選択をしたのだろうか…？

思い詰めているとﾋﾟﾋﾟｯとスマホが鳴る

フジさんからlineが来ていた。

キヨ…じゃないんだ、

フジさんこんにちは―
フジさん明日とか暇かな?暇ならデートとかどうかなと思って、

そういえばそんな約束してたな、

ずっと思い詰めてても意味がないよね、

私は是非と返し明日フジさんと出掛けることになった。

フジさんと出掛ける当日私は鏡の前で全身を眺めた。

よし！今日はキヨの事を忘れて遊ぼう。

ぐだぐだしてても仕方ないのだから。

待ち合わせ場所に行くとフジさんはもう既に着いていて小走りで駆け寄る。

「お待たせしました！」

『全然、おはよう可愛いね』

優しい笑顔で笑いかけてくれるフジさん

じゃあ行こうか、というフジさんの声で私たちは歩きだす。

『今日は美術館にいこうと思ってさ、』

「美術館なんて久しぶりです」

『本当？それはよかった～』

そのあと私たちは美術館でゆっくりと静かに観覧した。

大人のデートってこういうこと…なのかな？

キヨとゲームしたり映画見たりした時間を思い出す

だめだめ、思い出したら失礼だよ。

近くのカフェに入りココアを飲む、

『Aちゃんは、キヨが好き？』

目の前にいるフジさんは優しく微笑む

なんで、そんなこと聞くの？

「えっ、」

『ずーっとぼーっとしてたから…何かあったかなぁって』

私ボーッとしちゃってたんだ…なんてことを…

「ごめんなさい」

『ううん、俺がキヨを忘れるくらい楽しませられてないのが悪い。』

違うのに、楽しいのに、

『何があったか教えてよ、』

優しい口調にのせられ私は最近あったことを話す、

『なるほどね…』

ふー…と深く息を吐くフジさん

『多分、レトさんも好きなんだろうね。』

「えっ？」

『えっ？』

レトさんが私を好き…？