-実況者- 【私が必要なんでしょ？】② (ページ2)

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あれから数日間私はバイト三昧だった。

「はぁ、そろそろ終わる時間かな…」

そう思い時計を見る、残り15分で私は退勤する時間だった。

『Aちゃん！』

振り返るとそこにはフジさんがいた。

「えっ！？」

『やっぱり！ここで働いてたんだ！』

ニコニコとしながら話すフジさん

なんで…いるの？

『あ…キヨには言ってないから、ここで働いてること。』

急に真顔になり安心させるような声色で話す

「は…はい。」

キヨからなにか言われてきたのかな…

嫌なことばかりを考えてしまい自然と俯く私。

『あとどれくらいで終わる？』

「え、あ、あと15分くらいです。」

『じゃああそこで待ってるから、終わったら来てよ』

フジさんはベンチを指差した。

私が頷くとフジさんは笑顔で手を振って走っていってしまった。

「お疲れ様です～」

近くのベンチに行くとフジさんは本を読んでいた。

「お、お待たせしました」

私が声をかけるとﾊﾟﾀﾝと本を閉じて、全然待ってないよと笑った。

「あの…」

『ああ！俺が呼んだ理由はね…』

不安そうな私に気付き優しい笑顔で、

『大丈夫、キヨの事じゃないから。』

とりあえずここじゃなんだしさ？と続けて話す

私は言われるがまま近くのカフェへと向かった