-実況者- 【私が必要なんでしょ？】 (ページ21)

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キヨに連れられて最俺ハウスへと向かう、

フジさんに会ったら私どんな気持ちになるんだろう。

毎日動画更新されてるか確認して、

フジさんの動画に元気もらって、いつからか好きだなってなって

こんな人が恋人ならいいのにって、

私が"好きだ"と感じたのはライブでフジさんを生で見たとき。

フジさんを見た瞬間目が離せなくなって本当に好きだって確信した。

フジさんにも好きな人がいる可能性も、

彼女や結婚してしまう可能性もわかりきっていたのに、

目の前に現れたあの日は気持ちが押さえきれなかった。

でもなんでなの？あんなに好きだったフジさんに会うのが怖い。

『着いたぞ』

キヨが振り返る

「うん…」

私は前を歩くキヨの後ろでゴクリと唾を飲む。

ｶﾞﾁｬｯ

フ「お、キヨじゃん！久しぶr…」

フジさんは私の顔を見て固まる。

『安心しろ、俺の友達だから。』

キヨは私の頭に手を乗せて話す。

フ「あ、ああ…だ、よね！」

ほら入って入って！とフジさんは奥へと案内する。

奥にいくとヒラさんとこーすけさんもいた。

ヒ「あ！キヨ～！ってあれ！？」

私の姿を見てヒラさんは目を丸くする。

フ「大丈夫だから！ヒラほらお茶取りに行こう！」

フジさんは忙しそうに奥の方へと消えていった。

私のこと…避けてる？

当たり前だよね、変なリスナーって認定されてるに決まってる。

もう帰りたい…

震える手でキヨの服の裾を引っ張る

『…ん？』

私を見下ろすキヨの顔は冷たい

私が次の言葉を発そうとした瞬間

こ「キヨ誰だよ！その女の子！」

こーすけさんが近づいて私をチラチラと見ながら話す

『最近できた友達』

こ「へ～…あ！よろしくお願いします！こーすけです！」

「あっ、お、お邪魔します！Aです！」