-実況者- 【私が必要なんでしょ？】 (ページ12)

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意外にもキヨが連れてきたのは静かな雑貨屋だった、

いつも動画ではうるさいから、騒がしいところに行くのかと思ったけど…

「わ、可愛い！」

店内に入るなり大きな猫の置物に私は駆け寄る

『キヨ猫の方が可愛い』

「え、キヨ猫って不細工だよ？」

『え"』

奥の方にあるヘアピンコーナーで悩んでいると、

スッと後ろから腕がのびる

『これとか、似合いそうじゃん』

「へ？」

目の前にある鏡を見ると、

キヨが至近距離で私の後ろにたっているのがわかった。

「あっ、うん…これにするね」

『おう、』

その後もいろんなお店を巡り私達は気付けば仲良くなっていた。

『っつーかさぁ、お前の名前なんなのｗｗ』

「今更すぎｗｗ」

まぁいいからいいから、と言われて私はこほんと咳払いをした。

「Aって名前ですよろしくお願いします…ｗ」

『へー…』

へーって、なんだその反応は！

少し名前を呼ばれることを期待していた私は少しがっかりしながらキヨを追いかけた。

「もう、こんな時間じゃん！」

腕時計を見ると針は七時を指していた。

『あー…』

あーって、まぁ時間を気にするような歳でもないけど

どうする？と聞こうとしたその瞬間

『俺んち行こ。』

は

は？

え、

「なっ、なんで！！！！？？？？」

『なんと…なく、ゲームしてぇし』

「あ、ああ…」

だよね！そんなキヨが変なことするわけないもんね！

『なに？変なこと想像してんの？ｗ』

あせる私の姿を見て意地悪な笑みを浮かべるキヨ

『安心しろ、お前にキョーミないから』

そういって私の頭にポンっと手を乗せる

興味ないですかそうですか～と頭のなかで少々拗ねながらも

断る理由もない私は家にお邪魔することになった。