幼馴染 ページ8
玲於side
玲於 「はぁ…」
亜嵐くんとの出来事があってからの
帰り道
俺は憂鬱でしかなかった
玲於 「よりによってなんであいつが…」
その記憶をかき消すかのように
頭を搔く
後ろからドタドタ走ってくる音が聞こえてきて
ありえないけど、絶対ありえないけど
走ってきてるやつがAだったらなぁ
なんて思ってしまう俺
玲於 「はぁ。好きすぎるんだよバカ」
そう言って、自分の頬を軽く叩く
抑えろ自分。俺ならできる
A 「玲ー於っ!!」
え…?
玲於 「なんでいんの、…」
A 「もう、嫌そうなのやめて」
そう言って笑うA
その笑顔が、いつも俺を駄目にする
Aにとっての俺はいつも幼馴染で
こんな辛い思いをしてるのはいつも自分だけで
いつもいつもいつも…全部全部っ
A 「玲於、泣いてる…?」
玲於 「は。泣いてねえし」
なんでだよ
なんでそんな目で見つめてくるんだよ
なんで、涙が…
A 「もう、玲於は頑張りすぎなの。少しは自分のことっ」
もう我慢ができなかった
気づけば息が止まるくらいに、
ギュッとAを抱きしめていた
痛い、なんて聞こえるけどそんなの
聞いてる余裕もない
A 「はいはい、よく頑張ったね」
そう言ってガシガシ俺の頭を撫でる
その手が、今の俺にはとても温かく感じて
優しく感じて…
でもいつかどっかに行っちゃいそうで、
玲於 「ねー、亜嵐くんのこと好き?」
A 「それは今言うことじゃないでしょ?」
あー、いっそのこと
こいつのこと嫌いになれば楽なんだろうな〜
なんて
.
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瀬頭昴 - とてもいい早く津々木が見たいです(/・ω・)/ (2019年10月31日 14時) (レス) id: 488bfdce20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:醤油ラーメン | 作成日時:2019年10月13日 22時